スマホ決済サービスのPayPayは、Ripple社の銀行間送金アプリである「マネータップ」のシステムを利用し、住信SBIネット銀行の口座登録を始めました。
これによりPayPayユーザーはアプリ内にある銀行選択画面で住信SBIネット銀行を選びPayPayへの口座登録が完了させるとPayPayの残高にチャージができるようになります。
API接続を用いたリアルタイム口座送金機能はマネータップのシステムを利用した初めての接続となり、現在使用されてるシステムであるCAFIS(クレジット情報照会サービス)等を介する必要がなくなるため、金融機関のコストが削減されます。
SBIホールディングスは昨年10月にマネータップとPayPayとの接続を発表していて、Ripple社のブロックチェーン技術「xCurrent」を活用し、既存インフラであるCAFIS等を介さない銀行口座からの直接的なチャージができることを目指していました。
マネータップはPayPayだけでなく、3月末に他の大手プリペイドチャージ事業者1社と接続予定とし、さらに他の大手1社とも接続検討だとしています。

日本では、住信SBIネット銀行とスルガ銀行に導入されているサービスで、今はこの二行間での送金のみです(2020年2月時点)。
何といっても魅力は送料無料。銀行間送金で送料無料になれば恩恵を受ける方も多いでしょう。
銀行はATMの手数料ビジネスと揶揄されるほど各所で手数料を取り立て、その手数料も年々増加傾向です。
ここにきて、完全手数料無料のプラットフォームが誕生すれば業界図も一新される可能性があります。
マネータップの株主構成にはすでに30社を超える銀行が名を連ねており、各種手数料無料化が間近に迫っております。
これからの社会は過去の常識をどんどん覆す展開が加速します。
当たり前だったことをこれからも当たり前と考えないことが新しい社会に適応する条件となります。