中国は今までは世界の経済を牽引するほどの経済大国となりました。
現代の世界の工場とも呼ばれ、経済への影響力は計り知れません。
そんな中国ですが、実は暗号資産市場においても大きな影響力を有しています。
特に暗号資産の中でもマイニング市場においては右にでる国は存在しません。
中国政府のマイニング停止命令は今後どのような影響を及ぼすのかを中国の内情と動向をもとに見ていきたいと思います。
中国がビットコインのマイニングの停止の指導を地方当局へ通達
中国当局はビットコイン採掘活動の停止を命じた。同国では規制によって既にビットコイン取引所が閉鎖されたが、さらに世界のビットコイン供給の大きな部分を占める活動にも終止符が打たれることになった。
【THE WALL STREET JOURNAL】
ビットコイン、中国での「採掘」に終止符 当局が停止命令(2018年1月18日より)
中国政府は地方当局に対して、 ビットコインのマイニングの停止を指導するように 通達したと発表をしました。
同国においてはマイニング業界の大手の会社が存在するだけではなく、他の国と比較するとマイニング業者が多く存在し、中国国内でのマイニング活動ができないことによる影響に大きな影響が集まっています。
そのため中国国内のマイニング業者が今後どのような戦略を打ち出していくのかに注意を払っておいたほうが良いでしょう。
https://twitter.com/dskproject/status/954539376213557248?id=2181
https://twitter.com/himerooms/status/951383644374880257?id=2182
Twitter上でも中国のビットコインのマイニングの停止命令を受けて、様々な反応が示されています。
中国の今回の発表により価格形成にも大きな影響を及ぼしました。
いずれにしても、中国当局から今回のような暗号資産関連の発表が多くなる可能性があります。
中国の動向に常に注視しておく必要があるでしょう。
そもそもマイニングとは?おさらいしておきましょう!
マイニングとは、簡単に言ってしまうと、 とても難しい計算問題を解くことによってその見返りとして報酬をもらう行為 のことを指します。
ビットコインを含めて、暗号資産はブロックチェーン技術を用いて管理者がいない中でもシステムが円滑に動き続けるような仕組みが形成されています。
そのシステムの中でマイニングは重要な役割を果たしています。
マイニングを行う人のことをマイナーと言うのですが、彼らが膨大な計算量をこなすことにより全ての取引データが正しいかを検証しています。
言い換えると、マイナーが暗号資産の取引の管理を担ってくれているイメージなのです。
しかし、わざわざ難しい計算をこなして、暗号資産を管理したいなんて人はなかなかいません。
そこで有志で管理を担ってくれている人に報酬として通貨が発行されるようにプログラミングが組まれているのです。
中国マイニング市場の転換期か
中国一強モードの様相
https://twitter.com/yuta_nkb/status/712084657219592192?id=2183
中国はマイニング大国とも呼ばれており、2016年段階では 約80%のシェアを中国国内の企業によって担われていた というデータも存在するほどです。
2018年となった今でも多少の差は生じるかもしれませんが依然として中国一強の状態と言えると思います。
しかし、今回のマイニングの規制によって中国一強の構図がどのように変化していくのかがても実物と言えるでしょう。
次の舞台はロシアや北欧か?
これまで中国のマイニング企業は国内でマイニングを行なっていました。
しかし、昨年ごろより ロシアや北欧圏に中国のマイニング企業がマイニング事業の開業申請を行なっており、今後マイニングの一大拠点となり得そう だと言えます。
この背景には以下のことが挙げられます。
- 中国当局が暗号資産に対しての警戒感を強めている
- 大量の電力供給を受けることが可能(ロシアは供給量世界第4位)
- 中国よりも安い電気料金
https://twitter.com/nishinokazu/status/956746546141278211?id=2184
Twitter上でもロシアのマイニング事業参入への声も見られて、今後ますますロシアや北欧に対する期待値は上がっていくかもしれません。
中国国内の電気料金が安いは実はうそ?
マイニングと電気料金の関係
先ほどの章でも少し取り上げましたが、 マイニングを大規模にやっていくに当たって大事なのは電気料金が安いか どうかです。
マイニングでは膨大な量でかつ極めて難解な計算をコンピューターによって解いていく必要があります。
そのためマイニングには大量のコンピューターが必要になり、そのコンピューターを運用と空調と冷房のために膨大な電気を供給していく必要があります。
それぞれのマイニング事業者は電気料金を抑えることが収益を左右するのです。
中国の電気料金
マイニングにおいて電気料金はとても大事になってくるのですが、中国は以前から安いことで有名でした。
私たちもなんとなくですが安そうなイメージを抱いているかもしれません。
そのためマイニング業者が中国に集中しているのです。
https://twitter.com/zimei_no_ri/status/957949872602202113?id=2185
しかし実情としては 中国の電気料金は日本よりは安いのですが、ロシアや北欧圏と比べると2倍に迫る くらい高いことが伺えます。
中国が実際以上に安く思われているのは、配線を勝手に分岐させて電気供給する業者の存在によるものなのです。
もちろんこのような電気供給は違法になるため、マイニング業者も違法に供給される電気は使用するのが困難です。
そのため実際には割高な電気料金を払ってマイニングを行なっているのが実情です。
中国マイニング企業の対応
中国に拠点を構えるマイニング企業は電気料金の安いロシアや北欧圏に次の活路を見出して、続々と工場を構えようとしてます。
そして今回の中国当局のマイニングの停止命令は「 中国からの脱出 」に拍車をかける結果となると言えそうです。
暗号資産市場全体への影響は?
https://twitter.com/a_tnk3/status/952718804848488448?id=2186
今回の中国のマイニング停止命令の結果として直後の相場は強く反応を示して、価格が下落する結果となりました。
しかし今後の展開としては、中国系のマイニング企業がマイニングの舞台を中国からロシア・北欧圏への移動を拍車する結果となりそうで 暗号資産市場全体への影響は一時的な可能性は高そう です。
むしろ今後はロシアを中心に新たに暗号資産に対してのムーブメントが起こる可能性も高く、期待感が持てるかもしれません。
ロシアの動向が暗号資産に市場を及ぼす時代の到来かもしれません。
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