ヴィタリック・ブテリンとは?
今や誰でも知っていると言っても過言ではないイーサリアム(Ethereum)。
通称「宇宙人」と呼ばれている天才が19歳で イーサリアムを考案した生みの親 です。
ビットコインの分散型に目をつけ、分散型プラットホームとして性能ではビットコインを越えると言われています。現在も1000種類以上ある暗号通貨の中でも時価総額が2位として君臨しています。(2018年2月3日現在)
今回イーサリアムの生みの親であるヴィタリック・ブテリンとはどのような人物なのか全容をみていこうと思います。
ヴィタリック・ブテリンの生い立ち
1994年、ロシアのモスクワ州に生まれたヴィタリック・ブテリン。
コンピューターのアナリストの父とビジネスアナリストの母の間に生まれています。
6才の時に、父親がより良い環境で働きたいという理由でロシアのモスクワ州からカナダに移住をしました。
小学校3年生のとき、数学と経済学で同級生の中でも群を抜いた能力を発揮して、自らプログラミングを学んでいたそうです。
また、18歳では情報科学の国際オリンピックにて銅メダルを獲得。
ヴィタリック・ブテリンと暗号通貨の出会い
ヴィタリック・ブテリンの暗号通貨との出会いは、17才の時に父によりビットコインについて知り、自分でビットコインについて調べ始めます。
ヴィタリック・ブテリン(VB):17歳のころに、父がビットコインについて教えてくれたのが最初だった。「おもしろい暗号資産があるぞ」と父は教えてくれたんだけど、そのときはコンピューター上に書かれたただの数字の羅列にしか見えなかったんだ。その本質的な価値に気づいていなかった。でもそれから1カ月後に、どこかでまたビットコインに関する話を聞いたんだ。そのときになって、ようやくビットコインについて調べてみたほうがよさそうだと思うようになった。
引用: WIRED 「Ethereum & the Power of Blockchain」
ブロックチェーンの技術に魅了された
ヴィタリック・ブテリンは、父からはじめに聞いた暗号通貨にたいして最初は興味を示さなかったものの友達から暗号通貨の話を聞く機会がありそこで調べてみたほうが良さそうと思い、掲示板などを使って調べていくうちにハマっていきます。
ヴィタリック・ブテリンは、特に魅了されたのが1つの企業に頼らない 分散型のシステム です。例えば1つの企業がネットワークを構築する、FacebookやTwitterなど常にその企業のネットワークを解さないとそのサービスを使うことができません。しかし、ブロックチェーンという技術を使うことによって、企業のネットワークを解さずに個人間のネットワークでサービスを使ったり、取引を行なうことができるということです。このアイディアに対して、ヴィタリック・ブテリンは物凄い興味を示しました。
ヴィタリック・ブテリンは、ライターから暗号通貨の世界へ
あるとき掲示板でビットコイン関連のブログの記事を書く仕事を見つけて、1記事あたり5ビットコイン──当時は4ドルくらいだった──をもらいながら記事を書いたよ。その仕事で20ビットコインを稼いで、8.5ビットコインを使ってTシャツを買ったのを覚えている。
引用: WIRED 「Ethereum & the Power of Blockchain」
ヴィタリック・ブテリンは、このアルバイトを通して、暗号通貨の技術などを学んでその後世界第2位のイサーリアムを考案する第1歩となりました。
リップル社に入社しようと考えていた
Twitterでも本人が答えている通りリップル社に入る予定でした。しかし、 アメリカのビザの関係でヴィタリック・ブテリンはリップル社に入社できなかった のです。結果的にはイーサリアムを生み出し、本人としてはいい結果になりましたが、リップル社としは喉から手が出るほど欲しかった人材ではないのでしょうか。
https://twitter.com/xrptips/status/907448961346048000?id=2343
https://twitter.com/VitalikButerin/status/907480569319014400?id=2344
イーサリアムの考案はなぜできたのか?
ヴィタリック・ブテリンは、先ほどもお伝えしたように大学時代に暗号通貨の記事を書くアルバイトをやっていました。その中で大学に通いながらも暗号通貨について、週に30時間以上時間を費やしていたことに気づいて、もっと学びたいと思い大学をやめることを決意しました。
暗号通貨の出会いから2年後、大学を中退しブロックチェーンを技術がどのように世界中で使われているのかを見るために5ヶ月間もの間、旅に出ました。
その中で彼は、気づいていったのです。世界中の人々がブロックチェーン技術を使って何をしようとしているのか。色んな方向で使っていこうと考えられていたが どれも十分では無い と彼は思ったのです。分散型の送金システム、個人間の売買、顧客認証システム、クラウドファンディング等に対して。
ブロックチェーンは十分では無いと感じた
ヴィタリック・ブテリンがそのブロックチェーンに対して、十分では無いと感じた理由としては、ビットコインが決済システムの目的でしか使われておらず、もっと あらゆるものに対してブロックチェーン技術を活用 できないかと考えたからです。それこそがあらゆる目的に対して活用できるプラットフォームを作れるんじゃないのかと考えたのがイーサリアムの始まりです。そして、それこそがのちの「スマートコントラクト」という技術を活用したイサーリアムという通貨です。
イーサリアムとビットコインの違いとは?
名称 | ビットコイン | イーサリアム |
---|---|---|
主な用途 | 決済 | プラットフォーム |
仮想通貨単位 | BTC | ETH |
発行枚数 | 2,100万BTC | 未定 |
考案者 | サトシ・ナカモト | ヴィタリック・ブリテン |
開始年月 | 2009年1月 | 2014年7月 |
管理者 | 不在 | 不在 |
開発者 | ビットコインコア | ETH DEV |
ブロック | PoW | Casper |
ブロック生成時間 | 約10分 | 約12秒 |
スマートコントラクト | なし | あり |
簡単にいうと、決済機能として作れたのがビットコイン。プラットフォームのために作られたのがイーサリアムということです。プラットフォームのために活用されてのが「スマートコントラクト」という技術です。
スマートコントラクトとは?
スマートコントラクト技術は、1990年にNick Szabo(ニック・スザボ)という人物により提唱されました。スマートコントラクトは、イーサリアムの最大の特徴であると言える機能です。
直訳すれば「賢い契約」となります。
しかし実際の機能から言葉を選ぶとすれば「 契約の簡素化(又は自動化) 」となり、契約を伴う取引をより簡素的、且つスピーディーに行える技術のことを指します。
上記Nick Szabo氏が提唱する技術をブロックチェーン技術と融合することにより、「永久保存」が可能になり、更なる不正防止と簡素化を実現するものとなります。
その発想の 起源は「自動販売機」 であるとされ
・お金を入れる
・ボタンを押す
という動作(契約)により、商品が振り出されるという仕組みから取られています。
これによりジュースを保管する店舗が必要なくなり、それを売る店員が必要なくなり、レジがいらなくなり、不正ができなくなり、
更には買い手が冷蔵庫から取り出してレジまで持っていく時間が短縮されます。
また、Nick Szabo氏はsatoshi nakamotoの「中の人」ではないか?という疑惑が度々浮上しています。
しかしその度に本人は否定をしており、今だ闇のヴェールに包まれた存在として残っています。
イーサリアムを1ヶ月思考した上で考案
あるひとつの出来事があったわけじゃない。アイデアは1カ月くらいかけて徐々にかたちになっていったんだ。最初はぼくも既存のブロックチェーンプロジェクトに参加をしていたんだけど、(中略)それから1カ月かけて、まったく新しいプラットフォームをゼロからつくることで総合的な目的に使える仕組みを生み出せるはずだという考えに至った。
引用: WIRED 「Ethereum & the Power of Blockchain」
イーサリアムを考案するのに上記にもあるように、1ヶ月間かけて少しづつ固めっていったのです。
そして、はじめに考えた 「あらゆるアプリケーションで機能させるプラットフォーム」 がのちのイーサリアムに繋がっているのです。2013年に旅から帰ってきたヴィタリック・ブテリンはイーサリアムプロジェクトのホワイトペーパー(計画書)をウェブ上にアップしたのです。その時彼は、19歳でした。そして、イーサリアムの開発費を集めるために2014年7月から8月にICOが行われました。
そこで、当時はビットコインで資金が集められ、16億円ほどの資金調達に成功しています。資金調達から、約1年後2015年7月30日ヴィタリック・ブテリンはイサーリアムプロジェクトを始動させました。
ヴィタリック・ブテリンが考える分散の力
ブロックチェーンの魅力は、これまでとはまったく異なる方法でアプリケーションの構築を行えるところにある。ぼくを惹きつけてやまないのは「分散型」というアイデアだ。フェイスブックのようなひとつの企業にコントロールされるネットワークの代わりに、人々がコラボレートすることでできるネットワークを構築することができる。ひとつの会社やひとりの人間に支配されることはない。そしてそこには、より効率的で、より公平なマーケットが生まれる可能性がある。
引用: WIRED 「Ethereum & the Power of Blockchain」
ヴィタリック・ブテリンは、今現在あるFacebookやTwitterなどの企業に登録して使うのではなく一人一人が独立してそのようなサービスを使うことができればもっと 一人一人のアイデンティティ は一つの企業に左右されることなくなるんじゃ無いかと考えています。これが、ヴィタリック・ブテリンを魅了する分散型というものです。
ヴィタリック・ブテリンが考えるイーサリアムのビジョンとは
ヴィタリック・ブテリンに長期的な目標を聞いた際に答えたことが「特に無いね」という答えでした。しかし、そのあとに少なくともイーサリアムのシステムをよりよくしていきたいと考えているそうです。具体的にいうと、 送金スピードをもっと早く簡単に安価 に使えるものにしなければならないということです。そして、ハッキングの事件も以前にあっているので セキュリティ面も追求 して行くべきでは無いかと思います。まずは、目の前の課題から取り組んでいき一般的にもっと普及して行くことを目指していきそうだと感じました。
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