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【伊藤が解説】ファースト・リパブリック・バンクの破綻とビットコイン価格への影響

2023.05.03

米銀破綻３連続、市場反応は？

米カリフォルニア州金融当局は、経営不振のファースト・リパブリック・バンクを公的管理下に置き、資産をJPモルガン・チェース銀行に売却。
これが過去2ヶ月で3度目の米銀破綻だ。
業界全体にリスク対処の備えがあるとの見方があり、JPモルガンは危機時のリーダーとして地位を固める。
一方、FRBの利上げが急激過ぎたとの指摘もある。
今週のFOMCでの利上げは予想通りだが、慎重なガイダンスが求められる。市場の反応は限定的で、最悪シナリオは回避されたものの、警戒感は残る。

米ファースト・リパブリック銀が破綻：識者はこうみる

reuters

ファースト・リパブリック・バンクの破綻とビットコイン価格への影響

このニュース、 伊藤が解説します。

ファースト・リパブリック・バンクという中規模の米国銀行が破綻し、大手米国銀行のJPモルガン・チェース銀行によって買収されました。

JPモルガン・チェース銀行は、破綻する銀行の資産を事前に買収することを決定しました。
これは、アメリカが破綻の可能性を事前に把握していたため、買収対象が事前に決まっていたと解釈できます。
連邦資金金利（FF金利）が5.0％に達し、アメリカで銀行の破綻が相次いでいます。

2023年に破綻したシリコンバレー銀行やシグネチャー銀行は、リスクの高い経営が原因でした。

しかし、ファースト・リパブリック・バンクは富裕層向けの銀行業務を主に行っており、アメリカの金融不安自体が破綻を引き起こしたと考えられます。
銀行の破綻が連鎖することが市場に認識されると、米国経済は取り返しのつかない損害を受けます。
当局は市場の恐怖を払拭するために奔走しています。

市場が最も気にしているのは2023年5月3日のFOMCの政策金利の発表です。
もうこれ以上金利を上げることは無理だと多くの市場関係者は考えており、一旦政策金利の上昇は止まり、その後緩やかな下落が起きると予測されます。

今回の政策金利が高止まりしても、それはポジティブな理由に基づくわけではありません。
むしろ、ネガティブな理由に基づいています。

金利は景気の先行指標ですが、金利があまりに操作され過ぎていると考える方が良いでしょう。

ドル円相場もビットコインの価格も、当面は変動が続くと予想されます。
仮想通貨投資家は、最新情報を理解し、注意深く市場動向を追うことが重要です。
ファースト・リパブリック・バンクの破綻は、今後の米国経済と仮想通貨市場にどのような影響を与えるのか、予測が難しい状況にあります。
しかし、銀行破綻の背後にある金融不安や政策金利の動向を理解することで、投資家はより適切な投資判断ができるでしょう。

ビットコインや他の仮想通貨の価格は、多くの要因によって影響を受けます。
ファースト・リパブリック・バンクの破綻や政策金利の動きだけでなく、世界経済の状況や各国の規制動向も考慮に入れることが重要です。
投資家は、これらの情報を総合的に分析し、自身の投資戦略に適用していくことが求められます。