【コツコツドカン】知っておくべきプロスペクト理論とは

ゲスト寄稿
サラリーマンベア
こんにちは、サラリーマンベア((@bear_salaryman)です。

皆さま、2019年もよろしくお願いします。私は年明け早々、自己責任ではありますが被害を受けた案件がありました。久しぶりに大きく予測が外れたので反省しきりです。

それは何かというと、株主優待目的で保有していた株が、優待拡充を発表して2年も経たず優待廃止を宣言したからです。これには、正直、驚きました。

会社法(株主平等の原則)が求める公平な利益還元のあり方という観点も踏まえ、慎重に検討を重ねました結果、株主優待制度については廃止させていただくことといたしました。

出典:2019/1/9 『株式会社エスクローエージェントジャパン』株主優待制度の廃止に関するお知らせ

この発表は、まさに青天の霹靂でしたが、過去にもこのような発表は別の会社でもありましたので、保有数を最低限にしており、不幸中の幸いでした。

この会社は約5万円程度で、1,000円相当のQUOカード(長期優遇あり)+配当金+高い貸株サービス金が得られるという、お得な銘柄でした。

加えて、提供しているサービスがニッチで、成長性もある、過去の業績も悪くない、と判断していました。

少し配当に出し過ぎかな?と思われるところがあったので1-2年の保有で利食いするつもりでした。。。

好調なニュースリリースが続いており、株価も底堅い。王道の投資手法、長期保有で期待していましたが、開示された決算はまさかのNGと言わざるを得ないものでした。

印象ではなく結果や事実で判断するのが投資ですので、さすがに見切りをつけました。

このような株主を蔑ろにする会社はすぐさま手放すべきですね。

プロスペクト理論は万人に通ず

サラリーマンベア
投資をしている、またはしようとしている方は、損切りライン(撤退ライン)のようなものを設定しているでしょうか?損切りもうまく実行しないと、大やけどになりかねません。

人間は誰しも、損失を回避したいもの。だからこそ、損失が確定するのを認めたくないというバイアスがかかるのです。

このような 心理学的な考え方は『プロスペクト理論』と呼ばれ、今まで人間は合理的な行動をするとされた経済学の根底を塗り変えました。 

米国の経済学者カーネマン氏らが公表した論文名。2002年にその功績が称えられ、ノーベル経済学賞受賞。プロスペクト理論により、投資家は利益よりも損失に過剰反応し、利益が少しでも出ていると、利益を確定させたがるという判断/行動が理論化された。これにより以後の経済学は心理学の要素を応用するようになった。

このようにまとめてしまうと少し学術的な話になってしまいますが、経済学の前提は『全ての人間は合理的に決める』、『全ての物事は最大限に効率化される』ものでした。

一般市民の我々からすると甚だ疑問ですが、過去の経済学は硬直的すぎる前提で物事が理論付けされ、実体経済との乖離がどんどんと進んでいきました。

『私もあるある!』と言うような声が聞こるのはプロスペクト理論を取り入れた方の意見だと思うのはベアだけでしょうか?

投資であるある、コツコツドカン

ところで、コツコツドカンという言葉はご存知でしょうか?

初心者投資家が陥りやすいのですが、 利益をすぐ確定させていくも、大きな損失を回避できず、結局はマイナス になってしまう行動結果です。

これは典型的なプロスペクト理論で、投資の原則を大きく逸脱してしまう行為です。

株であれ、暗号資産であれ、FXであれ、投資の基本は利益を最大限にし、損失を最大限回避する『損小利大』です。

しかしながら、多くの投資家は手数料を回収できてさえすれば、少額でも利益になると利益を確定したがります。

一方で損失が出てしまうと『この銘柄は俺が選んだからまだ伸びる』と考え、放置する行動に出がちです。

いわゆる、『塩漬け』というものですね。

これだと利益を出し続けることはできず、市場から大切なお金を毟り取られ泣く泣く撤退という未来が待っています。

プロスペクト理論では、利益が出た時の嬉しさと損失が出た時の悲しさは比例しないということが証明されています。

脳の 苦痛を避けたい衝動を優先する ことから、失うことを過剰に恐れ非合理的な行動を取りがちになる訳ですね。

サラリーマンベア
ここまで上がると何かショックが来るんじゃないんだろうか?ここまで急激に下がったから、もう底だろう、このような判断は私も含め誰しもがしてきたことでしょう。

ベア相場の2019年だからこそ、プロスペクト理論を知っておこう

サラリーマンベア
先日、サラリーマンベアは2019年の見通しはネガティブだと書きました。2019年からリスクテイクして何か投資をされる方はこのプロスペクト理論の概念は絶対に叩き込んでおくべきでしょう。

【来年は充電期間?】個人投資家は休めるからこそ強くなれる (COIN OTAKU)

2018.12.10

発売されている経済雑誌を読み漁っても、2019年はネガティブな項目が多いように見受けられました。

そもそも、リーマンショック以降ほぼ一本調子で成長してきた世界経済ですから、何かあるだろうと思うのも当然ですし(これもプロスペクト理論かもしれませんが)、日米欧中ともに何か懸案事項は抱えている状態です。

逆説的にここまで懸念材料が出尽くしているのだから見通しは底堅いと語る識者もいますが、それだけでは上昇する理由として弱いと考えるのがベアの考えです。

サラリーマン投資家や主婦、学生といった投資の初心者が犯しがちなコツコツドカン。

これも人間の行動原理が反映されているという訳ですね。

明日以降、 期待値を計算したり、損失を確定させるマイルールを設けたりと色々と準備ができる のではないでしょうか。

まさかと思いますが、何もルールなしに売買するつもりではありませんよね?

それこそ、まさに大口投資家や機関投資家の格好の餌食となりかねません。

個人投資家は小さくも賢くありたいものです。

2019年が始まったばかりですが、もうすぐやってくるのが確定申告シーズン。

税金を大人しく納める前に読んでほしいのが、こちらの記事

2019年、不況?の年に強いのは”金”と思っているあなた!

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それでは、気温が下がってくる時期に入りますが懐だけは暖かくいきたいものですね。これからもよろしくお願いします。