ファイナンスの領域は今、時代の転換期に差し迫っています。
それはこれまで古い構造であった金融業界の構造が崩れようとしているからです。
金融の業界にもここ数年でついにテクノロジーの力が応用されるようになり「Fintech」という造語が作られるぐらい目覚ましい発展を遂げてきました。
しかし 今起こっているFintechの流行はあくまでも序章に過ぎません。
これから海外に遅れを取っていた送金や決済の領域で目覚ましい発展を見せてくれるのではないかと思われます。
現に送金の領域では割り勘アプリの「paymo」や送金サービスの「Kyash」が存在感を見せ始めています。
送金の領域が存在感を見せ始めている今、さらに発展を加速させてくれるサービスが誕生しようとしているのです。
それがSBIリップル・アジアを中心に開発されている「マネータップ」です。
今回はその「マネータップ」について解説していきたいと思います。
即時送金アプリ「マネータップ」が今秋リリースへ
りそな銀行・スルガ銀行・住信SBIネット銀行の3行は、個人顧客同士が相互にスマートフォンで24時間送金できるサービスを今秋をめどに導入する。銀行システムへの接続仕様を外部の業者などに公開する「オープンAPI」により、一つのアプリで決済が完結する。
【Bloomberg】
りそな銀行など3行「オープンAPI」で相互送金、共通アプリで
SBIホールディングスとリップル社が共同出資してつくられたSBIリップル・アジアが中心となって、 国内向け即時送金アプリである「マネータップ」のアプリ提供を今秋にも開始すると6日に発表 されました。
マネータップでは、リップルの技術が使われることになっており、実現すれば年中無休で即時決済が可能になるということです。
リリース当初はSBI住信ネット銀行・りそな銀行・スルガ銀行の3行の間でオープンAPIを用いることによって即時決済を実現させていく予定になっています。
3行間で順調にサービスが提供できることができたら、邦銀61行が加盟しており次世代決済インフラの構築を目指す「内外為替一元化コンソーシアム」の銀行に順次適応させていく予定になっております。
マネータップの気になる中身はどうなっているのか?
マネータップでは分散型台帳技術を用いた、リップルの最新のソリューションである「xCurrent」を実装した「RCクラウド2.0」に接続するようになっており、これによりユーザーに安心でかつリアルタイムに、そしてユーザーに負担のないサービスを提供することを実現できるとされています。
負担のないサービスの実現のためにマネータップのアプリではUI・UXがともにシンプルになるように設計される見込みとなっており、 金額と口座番号または電話番号の入力またはQRコードのみによって決済・送金が完了する仕組みになっており、 ユーザーに取って非常に便利でかつわかりやすい内容になっていると言えそうです。
引用:SBIホールディングス
マネータップを使用するメリットとは?
今回マネータップを使用することによってユーザーは大きなメリットを得ることができるようになります。この章ではマネータップを使用するメリットをご紹介していきます。
3.1 銀行間同士の直接的な決済と送金が可能に
マネータップを使用することによって、わざわざ銀行にいったり、送金専用のアプリに自ら銀行口座を紐づけてやりとりする必要がなくなり、大幅な手間をカットすることができます。
特に銀行に行って振り込むことは誰しもが煩わしいと感じたことがあるのではないでしょうか?
マネータップを利用することによって いつでもどこでも手軽に一瞬に決済と送金を済ませることが可能 になるのです。
3.2 リップルの技術を使用することによりいつでも安く決済・送金ができる
現在の銀行のATMによる決済や送金は時間帯に制限があり、かつとても高い手数料を取られるのが現状です。15時に送金しないと銀行の翌営業日に反映されてしまったり、土日をまたぐ場合には月曜日に反映されたりと送金に対して時間のラグが発生してしまいます。さらに異なる銀行間の送金には高額の手数料が発生してしまうのも銀行を介して送金することのネックとなっており、この記事を読んでいる方にも感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
しかし今回の「マネータップ」では、リップルの技術を使用することによって24時間365日いつでも送金が可能でかつ即時に送金を反映させることが可能となります。
さらにリップルが現在すでに実現している送金時の手数料の低価格化を実現することもできてしまい、ユーザーとしては使わない手がないくらい魅力的な内容になってくると思われます。
これらのメリットを考えると「マネータップ」がリリースされるのが待ち遠しくてたまりませんね。
マネータップのリリースはリップルの価値をさらに上昇させる!
「マネータップ」の技術に用いられているリップルは暗号資産市場でも大きな存在感を示しており、時価総額では3位につけています。
とはいえ現在はコインチェックの事件や年明けにかけて暗号資産市場でネガティブなニュースが多く見られてしまい、一時は1XRPが400円をつけたにも関わらず、現在は60円台と低調な状態が続いてしまっています。
しかし今回の「マネータップ」のリリースは国内のユーザーにリップルの実用性の高さをみせつけ、 リップルの可能性と価値をさらに高める結果となる可能性が高そう です。
その結果、国内の暗号資産を保有しているユーザーだけでなく、コインチェックの事件で離脱したユーザーもがリップルを購入する可能性は決して低くはなく、現在の価格から大幅な上昇があるかもしれません。
こうなってくると、リップルの動向から目が離せませんね。
海外に遅れを取ってきた送金市場での巻き返しに期待!
海外では日本よりも先行して送金市場が盛り上がりを見せました。
今では有名な中国発の「WeChat Pay」や「AliPay」。さらに中国よりも先行していたアメリカでは「Venmo」や「Square Cash」などが台頭し、喫緊では「Apple Pay Cash」など多くのサービスが存在します。中国やアメリカ以外でも欧米やアジアを中心に各国でサービスが展開されたおり、日本は遅れを取っていた状況でした。
しかし今回の「マネータップ」のリリースは遅れを取っていた送金市場において追いつくだけではなく、 追い越すほどのポテンシャルを秘めている可能性 があり、これからの日本の巻き返しに大きな期待がかかります。
マネータップの今後と金融の未来
マネータップは4月以降のテスト運用を経て、今秋にリリースされる予定となっております。
最初は3行によってのみ運用がされますが、順調にサービスが使用される可能性はかなり高いのですぐにコンソーシアム加盟の61行に適応されると思われます。
さらに現在はコンソーシアムに加盟している銀行は61行になっていますが、マネータップの実用性の高さに惹かれて、加盟する銀行は少なくないと考えられます。そうなってくるとマネータップで取り扱うことが可能な銀行数が61行以上になることは確実で、マネータップのユーザーは日に日に伸びていくでしょう。
最後には国内の送金においてなくてはならない存在になる日も遠くないのではないかと思われます。
マネータップが送金を支配した世界になったとき、銀行のATMから「振込」の2文字が姿を消すかもしれません。
さらには多くの店舗での決済にも用いられ、よりシームレスな売買のやりとりが行われることになるでしょう。
どちらにしても「マネータップ」が実現する世界は とてもワクワクする世界になることは間違いない のではないでしょうか。
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