アービトラム上のUSDC発行、Circle社が発表
Circle社は、自社のステーブルコインUSDCをアービトラム(イーサリアムのL2ソリューション)上でサポートすると発表した。
これにより、アービトラムネットワーク上で直接USDCを発行でき、米ドルと1対1で交換が可能となる。
USDCの現時価総額は4,000億円で、市場シェアは23.05%。一方、米国の銀行危機と規制不確実性が影響し、市場シェアは減少傾向にある。
米Circle社、ステーブルコインUSDCのアービトラムサポートを発表
COINPOST
USDCとUSDC.e:アービトラムチェーンとステーブルコインの進化
米Circle社が発行する米ドルステーブルコインのUSDCが、新たにアービトラムチェーン上で直接発行されることになりました。
これまでアービトラム上で利用されていたUSDCは「USDC.e」という名称に変更され、新規発行されるネイティブトークンが「USDC」の名称を引き継ぎます。
これにより、USDC.eとUSDCの間には細かい違いが出てくることになります。
米ドルステーブルコインの種類は多く、その違いを理解することは初心者にとっては困難かもしれません。
しかし、投資を行う上ではそれぞれのステーブルコインの特性を理解することが重要です。
一見、価値が同じであればどちらを利用しても問題ないように思えるかもしれませんが、仮想通貨市場では価値が同じでもそれぞれのリスクは異なるのです。
ネイティブ仮想通貨とラップドされた仮想通貨は、そのリスクに大きな差があります。
例えば、ネイティブ仮想通貨は発行者によって保証されていますが、ラップドされた仮想通貨はその保証が曖昧です。
発行元が保証しているネイティブ仮想通貨と、時には発行元が不明なラップド仮想通貨(ネイティブ仮想通貨を担保に発行されるステーブルコインの総称)は明確にリスクが違います。
過去には何度かラップド仮想通貨が無価値化したことがあります。ラップドされた米国ドルステーブルコインで無価値化したものもあります。
通常リスクがある場合、リスクは価格に転嫁されますが、ステーブルコインという性質上、リスクに差があったとしても価格自体は同じです。
ある日突然ディペッグ(価格乖離)の可能性があるのはいつもラップドされた仮想通貨の方です。
今回のニュースを見て、USDCとUSDC.eはどちらがネイティブでどちらがラップドなのか分かりましたでしょうか?
現在の取り決めでいくと、USDCと表記されているものは全てネイティブ仮想通貨扱いとなりそうです。価格が連動しなくなった場合でも何らかの補償がある可能性が高いです。
見分け方として、USDC.eやUSDC(Wormhole)のように何かしら言葉が追加されているのがラップド仮想通貨です。
BTCであれば、WBTCやETHであればWETHやstETHのようなものです。
どちらか貰えるということになれば、BTCとWBTCと価格は同じですが、必ず、ネイティブ仮想通貨のBTCの方を受け取るようにしましょう。
このように、ブロックチェーン技術自体に詳しくなくても仮想通貨投資することは可能ですが、業界の基本的な前提と変化を正しく理解することが重要です。
今後も仮想通貨市場における各種変動に対する正確な理解をもとに、より適切な投資判断を行うことが求められます。
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