ロシアは電気代が安く、寒冷地のため、マイニングファームを運営する上で非常に適した国であると言われています。
また、マイニング大国である中国がマイニングの停止令を出したことにより、ますますロシアが台頭してきました。
そんな中、 ロシアの核施設で不正にマイニングをしたとして、技術者が拘束されるという 事件が起こりました。
そもそもマイニングとは
マイニングとは、暗号資産の取り引きの検証作業をコンピューターを使って行うことです 。マイニングをした人は、その報酬としていくらかの暗号資産を貰います。
その 行為自体が『金』の発掘によく似ているために、それになぞって『マイニング(採掘)』という表現が使われています。
高性能のコンピューターを使えば、検証スピードも上がり、短時間でより多くの暗号資産を得ることができます。
核施設でマイニング
ロシア連邦核センターに勤務するエンジニア数人が、同国が所有するスーパーコンピューターのひとつを使ってビットコインを採掘しようとしたとして逮捕された。今月9日にインタファクス通信が伝えた。
(中略)「いわゆるビットコインの採掘を含む私的な目的のために、コンピューター施設を許可無く使用しようとする試みがあった。 技術的に見込みのない、刑罰の対象となる活動だった」と説明した。
同施設のスーパーコンピューターは1ペタフロップスの処理性能を有し、浮動小数点演算を1秒あたり1000兆回行うことができるが、セキュリティの観点からインターネットには接続されていなかった。今回逮捕されたエンジニアらが採掘をするためにスーパーコンピューターをインターネットに接続しようとした時に、センターの保安部がその試みを阻止し、彼らを拘束した。
引用元:【おそロシア!】核施設のスパコンでマイニング試み逮捕(2018年2月10日)
確かに、核研究にも使われるような高性能のコンピューターを使えば、マイニングは捗りそうですね。
一般的なコンピューターでマイニングをした場合、通貨や使用するツールにもよりますが、1ヶ月で1万円前後しか儲かりません。
しかし、このスーパーコンピューターは、一般的なコンピューターと比べて約2万倍の性能があるそうなので、1ヶ月稼働させただけでも何千万円もの利益を得ることが出来そうです。
技術者達は、 発覚しなければ元手ゼロで大儲け出来ると考えたのでしょう が、刑事告発にまで発展するとは思っていなかったようです。
同様の事件も多数発生
2017年8月15日、『ウクライナ』でビットコインの『マイニング』を行っていた男性が逮捕されました。彼は営業されていないスイミングプールを無断で使用し、コンピュータ200台を用いた大規模なマイニングを行っていたようです。プールの土地や建物の権利は市が保有しており、『不法侵入』における容疑での逮捕となります。『マイニング』自体はウクライナでは合法のため、『不法侵入』以外は何も問題はないということです。しかし、この男の逮捕は『その容疑』に疑問の声が上がり、波紋を呼んでいます。
引用元:ビットコインの採掘(マイニング)で逮捕者!?-以外に知らない採掘(マイニング)の落とし穴-(2017年8月15日)
これは一例ですが、ウクライナでは、無断で土地と電力を使用してマイニングを行った人がいたそうです。
ウクライナでは『不法侵入』は比較的に軽度な懲罰で済むため、『マイニングの報酬』が金銭的メリットで勝つという事態が起こりました。
マイニングで得るメリットの方が、逮捕されるリスクよりも大きい ため、こうした事件が後を絶ちません。
法律が追い付いていない
今回のロシアの事件の判決はどうなるかわかりませんが、暗号資産は世に浸透し始めたばかりのため、現行の法律や制度が追い付いていないのが現状です。
ウクライナの事件のように、犯罪を犯した人が利益を得る、今の現状ではいけません。
日本のみならず、 今後の各国の対応に注目 です。
マイニングについてもっと知りたい方はこちら
ロシアの暗号資産の取り組みについて知りたい方はこちら
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