リップル(Ripple)は暗号資産ではない!?
【目次】
① 5分で分かるリップル(Ripple)
② XRPを分かりやすく解説
① 5分で分かるリップル(Ripple)
リップル(Ripple)は2012年に創業したリップル株式会社(Ripple, Inc.)が開発している、「リップル・トランザクション・プロトコル(RTXP)」と呼ばれるインターネット・プロトコルです。
また、そのリップルネットワークで利用できる暗号資産が、リップル社が発行しているXRPです。リップル(Ripple)は暗号資産と思われがちですが、暗号資産ではないのです。
それでは、リップル(Ripple)はどのようなサービスを提供しているのでしょうか?
一言でいえば「クロスボーダーで瞬時(約2.5秒)に無料で通貨を送金、交換できるシステム」になります。
これまで、銀行で国際送金をする場合、数日かかるケースがあったり、手数料で数千円も取られたりと、非常にストレスフルなシステムを採用していました。それは、確認するのに人間が確認していたためです。また、国際送金は、テロや犯罪の資金移動が行われることを防ぐため、銀行もセンシティブになり、手続きに時間がかかるのです。
そこでリップル社のシステムを利用して、いつでも、どこにでも送金したいというユーザー向けのサービスを提供すべく、世界中の大手銀行が、次々とリップル社のシステムテスト、導入を進めています。
2017年10月現在、100社以上の銀行と提携しており、日本では、3大メガバンクはじめ各地銀が提携しています。世界では、バンク・オブ・アメリカ、イングランド銀行、カナダロイヤル銀行とそうそうたる銀行が提携を進めています。
逆に、リップル(Ripple)との提携に足踏みしているようでは、暗号資産のトレンドに乗り遅れ、強いては銀行間の競争に負けてしまうでしょう。古い体質の日本の銀行がここまで提携を進めているということは、相当に将来性が期待されているようです。
出資も多く集めており、グーグルが出資をしたとして、注目が集まりました。また、2016年1月、SBIホールディングスがリップルに出資し、「合弁会社SBI Ripple Asia」を設立しました。
② XRPを分かりやすく解説
XRPとはリップル社の発行する暗号資産です。いわゆるブロックチェーン技術によって作られた、ビットコイン(Bitcoin)等他の通貨と同じシステムが基本的には搭載されています。
ただ、XRPは「リップルネットワーク」を利用するための通貨で、「ブリッジ通貨」と呼ばれています。なぜなら、「クロスボーダーで瞬時に無料で通貨を送金、交換」するシステムは、ドルや円のような法定通貨や、ビットコイン(Bitcoin)のような暗号資産を、1度、XRPに交換してから、瞬時の送金を自動で行うため、このように呼ばれているのです。
*厳密にいうと、貸借対照表の仕組みを理解しておかないと説明できませんので、別の記事で詳しく説明しますね。
XRPが他の暗号資産と大きく違う点は、「マイニング」という概念はなく、すでに市場には上限となる1000億枚が供給されています。「マイニング」がないということは、供給枚数の少ない暗号資産と比べてXRPは希少性が低く、価格の上下が小さくなるでしょう。要するに、XRPに投資する場合には”ローリスク・ローリターン”であると言えます。
リップル社は1000億枚のうちの60%程度保有しており、リップル社からの大量の売りが入るとXRPの値段が大暴落する恐れがある為、リップル社の約90%にあたる550億XRは凍結されています。現状では、毎月数億円程度市場に解放されており、その売りがリップル社の経営資金として使用されています。
既に理解されたかと思いますが、XRPは、他の暗号資産が目指す「非中央集権通貨」を覆す、正に法定通貨と同じく「中央集権通貨」なのです。暗号資産ファンの中には、XRPは暗号資産ではないと考える方もいて、意見が分かれるところです。
暗号資産の中にもいろいろな種類の役目を持つ通貨があり、どの通貨が今後成長していくのか非常に楽しみです。
Written by 酒井 和
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