Ripple社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏は、スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)の会議にて、Ripple社のIPO(新規公開株)とビットコインについてのデメリットを語りました。
「これからの12ヶ月間は暗号資産とブロックチェーン企業のIPOが増えてくる可能性が高く、Ripple社はその最初の企業としてIPOを行うことはないが、最後の企業になることもないだろう」と自社のIPOについて示唆し、「暗号資産やブロックチェーン業界を牽引する立場になれると信じており、Ripple社にとってそれは自然な進化だ」と答えました。
さらにビットコインについても言及しており、メリット面については、「ビットコインは資産の保存手段としてはオススメするが、決済手段としてはそうは思わない」と述べています。
ガーリングハウス氏はビットコインついては昔から「価値として保有するべきだ」と言い続けていますが、「決済手段となると手数料が高く決済スピードも遅いため、スターバックスでコーヒーをビットコインで買ったらコーヒー代が高くなり決済完了までにはコーヒーが冷めてしまうだろう」ともコメントしており、「XRPを使えば手数料が安くすみ、決済は即時に完了する」と決済手段にはXRPが良いと推奨しています。
リップル社の株式公開は2019年以前からもずっと話が出ており、今回の言及で多少前には進んだように見えますが、まだ具体的にはなっていないようです。
XRPとビットコインのスペック競争は以前からありますが、重要なのはスペックだけでなくコミュニティです。
XRPもビットコインも一長一短のコミュニティであり、今の時点でどちらの方が勝っているという断言はできません。
この競争は暗号資産決済が一般化になってもずっと争われることになるでしょう。
XRPが投資対象と見られているうちは、ガーリングハウス氏が否定したビットコインのようにXRPも資産の保存の手段として利用されます。
XRPとビットコインのどちらかが勝つというよりも、どちらもそれぞれの分野で生き残るという方が現実的です。
その分野が自分自身に合うかどうかはホルダーにより異なるので、正しい判断ができるように情報の取得と外部環境の変化にはアンテナを張るようにしましょう。
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