皆さんはICOをご存知でしょうか。
コインオタクでも度々ICOをご紹介して参りましたが、ついに香港でICOの停止命令が下されました。
香港のBlack Cell Technology(ブラック・セル・テクノロジー)のICOが中止になったその理由とは一体何でしょうか。
中止になった実態を調査致しました。
今回中止となったICOとは資金調達のこと
今回中止となったICOとはそもそも何でしょうか。
コインオタクでも度々ICOについてご紹介してまいりましたが、ここで改めて簡単におさらいしておきましょう。
ICOはInitial Coin Offeringを省略した言葉ですが、要は資金調達を表します 。
ICOにて、 新しいプロジェクトを成功させるために資金調達を実施 します。
トークンや暗号通貨を使って資金調達をする理由は、世界中の個人投資家さんたちがトークンの配当や利幅で利益得られるため、彼らの目を新しいトークンに向けさせる事でしょう。
ICOをすると、新しく発行した独自のトークンを使用する権利が与えられるのです。
そして新しいトークンが暗号資産取引所に上場することで、公式に売買が可能になります。
つまり優れたプロジェクトの新しいトークンは、この上場後に暴騰するかもしれないとても夢がある暗号資産ということでしょう。
ICOはクラウドファンディングと大変似ていますが、少し異なっている点は、クラウドファンディングがアイデア段階は形になっていないのに対し、ICOはすでにプロジェクトが出来上がっている段階で資金調達するものが多いという特徴があります。
香港のBlack Cell Technology(ブラック・セル・テクノロジー)のICOが中止
香港のSFCは、 Black Cellに対して自主的な中国の領土に基づいて投資家にICOを提供することを中止するよう命じた。
引用元:Bitcoin.com 香港規制当局、ICOを停止する(2018年3月22日)より
ついに 香港でICOが中止 になりました。SFCというのは、香港証券先物委員会のことを表しています。
香港の証券先物委員会は、この資金を調達するICOに対し、証券として扱うことをずっと示唆していました。
証券として扱うということは、法律が伴ってくるということでしょう。
この証券として扱うことに関しては、示唆の段階で留まっていましたが、実際に関係があるのでしょうか。
それでは一体なぜICOが中止になったのか理由を見てみましょう。
ICOが中止となった理由
SFCは、「ブラック・セルが潜在的に許可されていないプロモーション活動や無許可の規制活動に関与しているという懸念」を表明している。
引用元:Bitcoin.com 香港規制当局、ICOを停止する(2018年3月22日)より
今回、ICOが中止となった理由は、 許可されていないプロモーション活動や無許可の規制活動をしたから との事です。
香港での適用可能な法的規制要件については、 ICOで香港国民の関心を獲得したりするためには、事前の許可またはライセンスの要件が発生する可能性があります。
この内容に背いたということで、中止命令が出されたということでしょう。Black Cell Technologyはこのことに気付いていなかったのでしょうか。
全く気付かずこのICOのプロモーション活動を行っていたのであれば、致しかなさも感じますが、実はそうではなさそうです。
2か月前にも中止命令
2カ月前、フィリピン証券取引委員会(SEC)は、ブラックセルのICOを運営している4社とフィリピンの居住者であるジョセフ・H・カラータ(Joseph H. Calata)を中止命令しました。
引用元:Bitcoin.com 香港規制当局、ICOを停止する(2018年3月22日)より
実はこのBlack Cell Technologyですが、 2か月前にフィリピンでもICOの中止命令が出ていた ようです。
これは、フィリピンの委員会の必要なライセンスなしに、ブラックセルが、トークンの販売または提供していることが中止になった理由のようです。
間違いなく、今回に関しては確信犯というところではないでしょうか。
なんとも名前もBlackでいかにも悪いことをしてそうな感じが致します。
今後のICOの方向性にも影響あり
結果として、Black Cellは、投資家から寄せられたトークンを返すことによって中止に同意しましたが、今回のこの事件は、正直非常に残念に思います。
それは、このような事件が起こることで、さらに暗号資産の印象は悪くなり、なおかつ ICOという言葉が自体が悪いことという風に感じてしまう からです。
このような事件が、ICOの90%以上が詐欺だと言われる心象を創ってしまっているのだと感じます。
さらに今後ICOの規制はより厳しくなるさらなる可能性を育んでしまいます。
しっかりしたプロジェクトもたくさんある中とても悲しくもあります。
今後ICOは一体どうなるのでしょうか。引き続き注目しましょう。
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