イーサリアム(Ethereum) のPoSを解説します!
PoS(proof of steak)は簡単に言うと、
「ブロックチェーンにおけるブロック作成の権利を、イーサリアム(Ethereum)の保有量に応じて与える」というブロック承認作業(マイニング)のことです。
イーサリアムのアップデートで、PoWからPoSへの移行されることになり、これらの4段階を経てPoSへのアップデートが完了することとなります。
1.フロンティア(Frontier)
2.ホームステッド(Homestead)
3.メトロポリス(Metropolis)
4.セレ二ティ(Serenity)
PoW(proof of work)では仕事量によって承認の割合を決めていて、例えばハイスペックコンピューターを、電力の安い中国などで24時間稼働させ、マイニングを行っていますが、問題点がいくつかあります。
現在のマイニングパワーの分布です。現在はAntPoolという中国のマイナーグループが17.8%で、最も大きなパワーを持っています。2位のBTC.TOPも14.2%と大きなシェアを持っています。ちなみに上記2つのプールは両方とも中国のマイニングプールです。
単純に電力が安い中国の方がマイニングには有利であり、特定の国にマイニングパワーが偏っている状況を、打破しようという動きが盛んです。
PoWの問題点
PoWには数多くの問題点が露見してきており、「マイニング」にかかるコストが非常に高くなってきていて、将来的にリターンが見合わない場合は、マイニングされなくなってしまうのではないかと言われています。マイニングされなくなると、トランザクションの承認がされなくなり、暗号資産の役割が果たせなくなってしまいます。
【PoWの問題点】
・大量の電力が必要
・計算力の企業が独占
・承認作業の時間が長い
・51%アタック(マイニングの解読速度支配が51%以上になると不正が可能。企業が有利)
PoWをしのぐPoSシステム
これらの問題点を解消させるのがPoSという承認手法になります。
PoSで重要なのは、イーサリアム(Ethereum)の保有量と保有期間です。要するに、例えば株式投資であれば、より多く、長期で保有してくれた投資家に配当という形で利益を還元しますが、それと似た形で、イーサリアム(Ethereum)保有者へ、マイニングの報酬を支払っていくことになるのです。
これは、自動で行われるので、大量の電力も必要としませんし、スーパーコンピューターを用意できる企業が勝つ仕組みでもないのです。
それではなぜ、51%アタックを受けないのか?
例えば、大量のETHを保有している人が51%攻撃を仕掛けて、ETHの信頼性を崩してしまったら、ETHの価値が市場の信頼をなくし、価格が大暴落してしまうため、結果的に自殺行為に等しいのです。
PoSの課題
イーサリアム(Ethereum)長期保有による、「流動性の縮小」などありますが、「Proof of Stake Velocity」古いコインの持ち分評価を下げる仕組みが採用される可能性もあり、問題が解消される可能性もあります。
Nothing at Stakeブロックチェーンの複数のフォーク(ブランチ)で、同時にブロックの承認ができるという問題も指摘しており、今後対応されていくことになるでしょう。
https://coin-otaku.com/topic/1698
Written by 酒井 和
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