12月に入ってから再び株価の動揺が目立っている。この背景として米中貿易摩擦が首脳会談を経ても解決に至らなかったことを指摘する向きもあるが、金融市場では、現実のものとなりつつある逆イールド化(短期金利が長期金利よりも高くなること)への恐怖を映し出しているとの見方も広がっている。たとえば、12月3日にはついに米3年金利が5年金利を11年半ぶりに上回るという動きが見られた。
出典:2018/12/06 『東洋経済オンライン』ついに「逆イールド」、バブル崩壊のサイン
金利は経済の体温計
もちろんですが、ローンを組んでいる方は、戦略があってローンを組まれた・・・のですよね?
金利はある意味、血圧のようなもの です。
血圧は高すぎても自身の血管を損傷してしまいますし、低すぎても全身に血液が循環しません。金利も同様で、高すぎても経済の勢いが削がれてしまいますし、低すぎても、そこまで経済が回っていないという状況を証明するようなもので、両極端は何事も良くないということですね。
そのため、政府と中央銀行は必死になって金利のバランスを安定化させようとしている訳です。
金利逆転(逆イールド)ってどういうこと?
通常、お金を借りた際に発生する金利とは、 『仮にお金をあなたに貸さなかった場合、そのお金でこんなことができただろうに。』という理由で何かしらの対価を払わなければいけない 、そのような考えから生まれています。
これは金融業界では”プレミアム”と呼ばれ、上乗せコスト、上乗せ料金、割増金というようなニュアンスで理解されます。
一般的に、長期でお金を貸す方が、『何があるかわからない』ので、そのプレミアムは高くなります。
これは考えてみると当然ですよね?
あなたが万が一、友人からお金を貸してくれと言われた場合、一週間なら嫌な気持ちになりませんが、半年と言われると様々なリスクを想像するのと全く同じことです。
そんな長期と短期の金利が逆転してしまう事象を逆イールドと言い、経済が絶好調のアメリカで起き始めたことから、景気の先行きに対して、不信感を抱く投資家が増えています。
アメリカの景気は好調で、過熱を抑えるための利上げが続き、短期金利は上昇してきました。
しかし、それに連動してアメリカの長期金利は上がるはずなのに、実際は上がらず、逆イールドが発生してしまいました。
上昇相場が続いており、そろそろ調整が来るのでは?と考えていた投資家が、2019年はアメリカの景気が減速するかもしれないと思い始めるのに、逆イールドの発生は十分な材料となってしまいました。
2019年は休憩の年に?
日本 GDPが減速傾向であることに加え、2019年10月に実施される消費増税のリスク
既に予想されていること以外が起きるのが相場の常ですので、ネガティブに見られている2019年に何かが起きると一気に景気後退期に突入してしまうということが十分に考えられます。
ただ、〇〇ショックが起こるのはリーマンショックでもあったように一昔前に言われていたことが表面化した際に発生するものなので、案外2019年は無風かもしれません。
リーマンショックの時は過去にBNPパリバショックやサブプライムローンが騒がれだした後、リーマンブラザーズ証券の破たんをトリガーとして、一気に経済クラッシュが世界中に拡散しました。
今のところ、大きなトリガーは見当たらないので2019年前半はトランプ政権の発言で上下する、ある意味既視感のある相場になるかもしれませんね。
個人投資家は休めるからこそ強くなれる
仮想通貨(暗号資産と既に呼ばれだしましたね)も含め投資は自己責任なので、参考程度にして頂きたいですが、次の経済ショックは企業の過剰債務がトリガーになると金﨑明人は考えています。
理由は長くなるのでここでは割愛しますが、低金利時代に借り入れを多く行った企業が金利上昇分をカバーできるほど、継続的な成長を果たせるとは金﨑明人は考えていません。
加えて、最近は政治がポピュリズムへ、経済システムも国家資本主義に傾倒しているので、EUのAmazon、Googleいじめ、西側諸国の中国企業締め出しのように、勢いのある企業は政治介入の影響を受けるケースが増えてきています。
今後、米国の金利上昇が一服し、EUも利上げに回帰するとされる2020年頭に、金﨑明人はまさしくベア相場「終わりの始まり」が到来するのでは、と踏んでいます。
個人投資家の良い所は、機関投資家や金融機関と違い、『分からないときは相場から離れることができる』 点です。
分からなければ、一旦離れ、インプットに精を出す期間にしても良いと思います。具体的には、異業種交流会、読書、カンファレンスへの参加、体を鍛える、旅行に行く、etc…..
インプットして刃を研ぎ澄ます 方が、自己投資として良い結果をもたらすかも知れませんね。
仮想通貨マーケットはビットコインキャッシュの分裂騒動があまりにもお粗末だったことから、全体的に冷え込んでいる印象を受けます。ただ、着実に実用化に向け世界中の企業とアライアンスを組んでいるリップル(XRP)は実需が凄まじく、仮想通貨の基軸通貨であったビットコインを抜き去るかもしれません。
景気後退期が来ても、成長する企業はいくつもありました。リップル(XRP)も同様に景気後退期も耐え抜き、花が開くかもしれません。
未来は誰にもわかりません。日常の不満をただ周りやSNSに撒き散らす、なんて非生産的なことをせず、自己投資を続けていきましょう。
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師走になり来年の目標を意識する方が多くなりますが、私は2019年はインプットを優先すべきと考えます。