2019年6月5日に東京で開催されたForeign Correspondents ‘Club of Japan(公益社団法人 日本外国特派員協会)の記者会見に、Mt Gox(マウントゴックス)の元CEO、Mark Karpeles(マルク・カルプレス)氏が出席し、 「日本がブロックチェーン経済の大国になるのを手助けしたい」 と述べ、再度日本へ戻ってきました。
同氏は専門知識を暗号化技術で活用することを目的に、ブロックチェーン関連会社「Tristan Technologies(トリスタン・テクノロジーズ)」と呼ばれるスタートアップ企業のCTO(最高技術責任者)に就任すると発表しました。
Mark KarpelesがCryptoビジネスに戻りました
Mark Karpeles氏は、「ブロックチェーン技術に関しては日本を世界のリーダーにしたい」と述べ、分散元帳技術フレームワークを駆使し、どの競合他社よりも高速で快適な新しいOS(オペレーティングシステム)を提供することを目指し、会社を設立しました。
「日本はPCのエンジニアリングとしては優れていますが、クラウドを例にとると、今はアメリカが支配しています。しかし、 私はまだ日本の潜在能力を信じており、それを発展させていきたいと思います。私の日本に対する愛は変わっていません。 」と語っています。
今回の会見では2018年1月からLondon Trust Media(LTM)という暗号プライベートネットワーク企業と暗号資産プロジェクトに投資するテクノロジー企業のCTO(最高技術責任者)に就いていることも報告されました。
会社の自己PRでは自身のことを「技術オタク」と呼び、「会社を経営するにあたって最も重要なのは従業員であり、従業員によって達成されると思ってます。私には経営の経験があり、想像できないようなトラブルも体験してきました。今こそ、この経験を活かし、どんなものにでも対処していきます。」と綴っています。
暗号技術の革新は必須
Mark Karpeles氏は、ビットコインセキュリティーのインフラストラクチャ全体を再構築する必要があると考えています。
「PCやウォレットがハッキングされ、暗号資産が盗まれる危険性が依然としてあります。言い換えれば、現在のメカニズムと技術では、依然としてリスクを排除することは不可能で、暗号技術の革新は必須です。」と述べ、続けて「ポイントは暗号化テクノロジーです。Bitcoin自体は最初からECDSAと呼ばれる技術を使用しており、ハッキングされたことは一度もありませんでした。しかし、ハッキングによる被害を排除するのは難しいので、恒久的に安全な暗号化テクノロジーもないと考える必要があります。Bitcoinが現在の暗号化テクノロジーと共に存在し続けるのは危険です。」
例えると、以前は「http」で始まるURLが主流でしたが、「https」のSSL(Secure Socket Layer)という技術から広まり、さらにTLS(Transport Layer Security)も普及し始めています。
そのために、彼はこの新しい技術を構築することを目的とした「Tristan Technologies(トリスタン・テクノロジーズ)」と呼ばれる新しいスタートアップの創設を発表しました。
彼の今後の活躍が楽しみですね。
実際に彼は執行猶予中の身であります。それでも同じ暗号資産の市場で再度活躍できる場があるという事はとても良い事です。
1度失敗したら二度と復帰できないという事が日本のビジネスではありますが、1度失敗した人は同じ失敗をする可能性は低いとも言えます。
失敗を重ねることで成功に近づいているという考え方もあり、是非、過去の汚名を挽回する活躍を期待しております。
日本でブロックチェーンの採用が進むために、OSを開発するとのことですが、日本企業が彼に期待はするかもしれませんが、信用をするかどうかはまだ分かりません。
特に排他的な感情の強い日本社会では、マウントゴックスという名前は想像以上に高い壁になるでしょう。
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