暗号資産市場のMeetUP(ミートアップ)・Conference(カンファレンス)とは
日本語で直訳をするとConference(カンファレンス)とは主に学術的な会議や研究会、協議会、検討会などのことを指します。少々固い表現ですね。
Meetup (ミートアップ)は 共通の興味・関心に関するコミュニティを作る ことを指します。
暗号資産におけるカンファレンスといえば、 プロジェクトのロードマップであったり、ボードメンバー(創業者など)が今後の展望を示したりする場 のことを指します。
暗号資産におけるミートアップといえば、カンファレンスよりも柔らかい表現で、プレゼン発表者との距離も近く、少人数で行うような場が多いです。
ミートアップもカンファレンスもどちらも意味を混ぜて使っている印象がありますが、
仲間を増やしコミュニティを作っていきたいという目的は共通しております。
Blockchain & cryptocurrency conference in Tokyo 2017の概要
日本で初の2,000人規模の暗号資産カンファレンスです。
主催はブロックチェーンラボです。
前後のミートアップを含めると、2017年11月10日から11月12日までの合計4日間およそ24時間みっちりと暗号資産の話だけです。
場所は都内で行い、メインの11月11日に2,000人も集まる会場は東京品川プリンスホテル飛天の間というとても素晴らしい会場でした。
ちなみに世界で一番大きい暗号資産カンファレンスはCoinDeskが主催している「コンセンサス2017」で2017年は2,000名が集まったそうです。
今回のTOKYOで行われたカンファレンスは初回から 世界最大級 ということになります。
ブロックチェーンラボとは
主催をしたブロックチェーンラボに簡単に触れておきます。
暗号資産のセミナーを行ったり、eラーニングを提供したり、メルマガを発行したりと暗号資産に関する情報を提供している会社です。
その中でも今回のミートアップは初めての大規模なイベントでした。
主催者は2018年もこの規模のカンファレンスを行いたいと言っていたので、毎年恒例のイベントになるかもしれません。
https://www.blockchain-labo.jp/about
参加したMeetUP(ミートアップ)2017年11月10日
2017年11月10日のミートアップは、メインカンファレンスであるBlockchain & cryptocurrency conference in Tokyo 2017の前日に六本木ヒルズで行われました。
そこでは、 QTUM(クオンタム)の創立者であるPatrick Dai (パトリック・ダイ)が直接登壇して話をするという貴重な体験 ができました。
QTUM(クオンタム)概要
通貨名(通貨単位):Qtum(QTUM)
開発者:Patrick Dai (パトリック・ダイ)
公開日:2016年12月19日
購入できる取引所: Bithumb(ビッサム)韓国、Coinone(コインワン)韓国、Binance(バイナンス)中国、Bittrex(ビットトレックス)米国 など
日本国内はまだ購入ができません。
公式サイト(英語と中国語):https://qtum.org/en/
ホワイトペーパー(英語):https://qtum.org/uploads/files/a2772efe4dc8ed1100319c6480195fb1.pdf
QTUM(クオンタム)のイメージ動画
Qtum – Defining the Blockchain Economy(Google翻訳:ブロックチェーン経済の定義)
https://www.youtube.com/embed/-f2WNNl1lMc
時価総額は約1,000億円で、暗号通貨市場の中でも常にTOP20位にはランクインをしており、 いつ日本国内取引所で公開されてもおかしくない規模です。
では、実際どんな暗号通貨なのでしょうか。
簡単に言えば、 ビットコイン(Bitcoin)/通貨機能とイーサリアム(Ethereum)/プラットフォーム機能の良いとこ取りをした暗号通貨 といえます。
プラットフォーム型の暗号通貨といえば、一番知名度が高いのはイーサリアム(ETH)ですが、イーサリアム(ETH)は過去の開発言語とは異なり新たに独自の開発言語を作りました。
その為、開発者にとっては取り扱いにくい仕様となっております。
さらに、イーサリアム(ETH)はその特性からモバイル化が難しいという課題があります。
その点を QTUM(クオンタム)は解決 しております。
今後、ブロックチェーンプラットフォームを活用したサービスがリリースされる未来が来ますが、当然そのサービスはモバイル化している必要もあります。
これだけ普及しているスマートフォンではサービスが利用できないとなれば、企業もそのブロックチェーンプラットフォームを使う動機が半減してしまいます。
機能は拡張しつつもその安定性、モジュール性、相互運用性を念頭に置いて設計されております。
さらに、ICOで調達された資金はQTUM財団が管理しており、QTUM(クオンタム)上で開発するプロジェクトへも資金提供を考えていると発表しております。
時価総額もさることながら、重要な技術面においてもプラットフォーム型暗号通貨の中でこれから先に大きな発展が見込めると言えます。
QTUM(クオンタム)が話したこと
ミートアップ(Meetup)ではCEOのパトリック氏が壇上して、Qtumの今後と暗号資産のこれからの可能性を語りました。
すべてではないですが、プレゼンの内容を以下にまとめます。意訳のため、読みにくいところはご容赦ください。
当日の議題は以下のような流れです。
どうしてQTUMか
2012年Patrick Dai (パトリック・ダイ)がブロックチェーン市場に参入。
2015年頃までは、ビットコインもイーサリアムも2017年の今現在のように企業の中でも話題になることはほとんどなかった。
当時は、ビットコインに柔軟性を持たせたいと考えた。
2015年に中国に住んでいた時はブロックチェーン、ビットコインも流行っていなかった。
ビットコインもイーサリアムもお互いに仲良くないと感じた。両方を一緒に議論する場面がほとんどなかった。
そして、ブロックチェーンのオープンソースを作りたかった。
それがイノベーションだと思った。暗号通貨でもプラットフォームでもなく別のものを作りたかったテクノロジーのコンビネーションを実現したかった。
ブロックチェーン(暗号通貨)の深刻な問題はハードフォーク。
このことに対しては答えが出ていない。毎回議論の中心になる。管理主体になっていて中央集権のようになっている。
2016年にThe DAO事件と呼ばれるアクシデントがあった。その被害があり、イーサリアムクラシックが誕生した。この深刻な問題が今も脅威になっている。
QTUM(クオンタム)を通じてその問題を解決できると考えている。
ビットコインもイーサリアムも企業では普及していない。もっとビジネス寄りにしたい。
アリババなどのようにもっと知られる存在にしたい。ブロックチェーン技術をビジネスのメインストリームに持っていきたい。
QTUM(クオンタム)モバイルウォレットではスマートコントラクトができる。
これが業界のイノベーションを起こす。 イーサリアムのスマートコントラクトは開発言語やUIなどいろいろ課題がある。その制約を解除していきたい 。
ブロックチェーンの本当の意味
人の価値観を変える。企業のストラクチャーを変える。30年後くらいには、ブロックチェーンは世界中で利用されている。
ブロックチェーンをもっと効率的にしていく。
誰もがそのエコノミーに許可なく入ることができる。
上司や管理者の下で働いて報酬を得るのではなく、ブロックチェーンから報酬を得ることができる。
銀行間の取引には信頼が必要。ブロックチェーンはPeer to Peerで実現ができる。
Peer to Peerのコストは既存ビジネスと比較し大幅に安い。100万ドルをすぐに送金することもできる。
企業や政府を通して何かをするということがなくなる。信頼というのは全てのインフラに影響を与える。
ロードマップ
モバイルウォレットリリース
ハードウォレットリリース
エクスプローラー_リリース
そしてすべてのトランザクションを見ることができる。
QTUM X86 virtual machine リリース予定年内
※すいませんここは意訳が少なく画像で理解してください。
テクノロジー
非中央集権とは何か。フルノードを開示している。ビットコインと同様に世界中でPeerが広がっている。
以下1枚目ビットコインのノード画像、2枚目はQTUM(クオンタム)のノード画像。
自律分散型アプリケーションのエコシステム
すでに、 QTUM(クオンタム)上で20以上のプロジェクトが走っている 。
・Bodhi(prediction market)/予測市場
・SpaceChain(Space)
・Energo(energy industry)/エネルギー産業
・VeVue(video streaming) /エネルギー産業
・Bitclave(advertising) /広告
・Medibloc(health care) /ヘルスケア
・Wireline(serveries cloud) /クラウドサーバー
・BeeChat(Qtum IM)
・Qbao(third party mobile wallet) /モバイルウォレット
・Dedge(mobile smart contact and wallet) /ウォレット
・INK(IP and copyright) /著作権市場
・Qcash(stable coin on Qtum)
・Decetralized Exchange/分散型取引所
More
アップデート
※こちらの情報記載できる人ご連絡ください※
アドバイザーチーム
https://qtum.org/en/team
Roger Verロジャー・バー
Weixing Chenウェイシン・チェン
Xu Starシュウ・スター
David Lee Kuo Chuenデイヴィッド・リー・クオ・チュエン
Bo Shenボ・シェン
Ash Hanアッシュ・ハン
Jehan Chuジーハン・チュー
Lihua Yiリーファー・イー
Jeremy Gardnerジェレミー・ガーデン
Anthony Di Iorioアンソニー・ディ・イオリオ
Matthew Roszakマシュー・ロスザック
開発チーム
https://qtum.org/en/team
Patrick Dai(パトリック・ダイ)
Neil Mahiネイル・マヒ
Jordan Earlsジョーダン・イールズ
Yunqi “Caspal” Ouyangユンチ・カスパル・オーヤン
Baiqiang Dongバイチャン・ドン
Xiaolong “Stephen” Xuシャオロン・ステファン・シュウ
Weiyu Qiウェイユー・チー
Jun “Codeface” Chenジュン・コードフェイス・チェン
Huaming Heハミング・ヘー
Wenbin Zhongウェンビン・ジョン
Alex Dulubアレックス・ドゥルブ
Alexeiアレクセイ
Anzhyアンジー
Alexandraアレクサンドラ
David Jaensonデイビッド・ジーンソン
John Sciannaジョン・シャナ
Stella Kungステラ・クン
Brett Fincarykブレット・フィンカリック
QTUM(クオンタム)の質疑応答
※通訳がなかったため、ライターの意訳によるものになりますご了承ください。
Q ADA(エイダ)コインとの違いは何ですか。
A ADA(エイダ)コインのことを詳しく知らないけど結構違います。
Q イーサリアムとの違いは何ですか
A イーサリアムのスマートコントラクトとは大きく異なり、安心で信頼ができるスマートコントラクトになっています。
Q どこでQTUM(クオンタム)トークンを購入できますか。
A QTUM(クオンタム)公式のモバイルウォレットから購入することができます。
QTUM(クオンタム)のプレゼンを聞いた所感
QTUM(クオンタム)というのは日本ではまだなじみがない暗号通貨だと思います。
日本語の情報も少なく、調べても十分理解するのは難しいです。
しかし、直接話を聞くと創業者の熱意やホワイトペーパーからは伝わってこない思いなどを受け取ることができます。
QTUM(クオンタム)はビットコインとイーサリアムの良いところを採用した暗号通貨プラットフォームであり、イーサリアムとの違いが明確にわからなかったり、他の暗号通貨プラットフォームと似ていたりすることは否定しません。
それでもQTUM(クオンタム)が暗号通貨市場で埋もれることなく時価総額をTOP20位をキープし続けているのは 開発者のQTUM(クオンタム)に対する情熱とコミットをする姿勢 であると強く感じることができました。
Blockchain & cryptocurrency conference in Tokyo 2017の4日間を通して、創業者のPatrick Dai (パトリック・ダイ)氏は全ての会場に積極的に顔を出しておりました。
もともとは予定していなかった会場にも積極的に参加し、QTUM(クオンタム)の良さを紹介しておりました。
1,000億円の大企業の社長が小さい会場にまで足を運び、投資家一人ひとりに真摯に向き合う姿勢はとても良い印象を受けました。
MeetUP(ミートアップ)に参加した感想、とても良い刺激になった!
QTUM(クオンタム)のミートアップは、初日でした。そして、様々な驚きがありました。
声を大にして言いたいのは、英語の壁と技術の壁です。
日本人の多くは英語が苦手といわれておりますが、会場に来た半分以上の方が通訳なしでも英語を理解しておりました。(そのため質問も英語や中国語が飛び交ってました)。
私自身の英語力をもっと磨くべきだと反省しております。
そしてもう一つは技術の壁。
ブロックチェーンは技術です。そのため、専門用語が飛び交います。
今回翻訳を担当していたプロの通訳の方は専門用語が意訳しきれないという場面が多く、登壇者の半分程度の翻訳になっていました。
ブロックチェーン技術を理解しているプロの通訳というのはほとんどいないでしょう。
今後、暗号通貨のミートアップへの参加を予定している方は、この二点をできる限り体得して参加することをお勧めいたします。
同カンファレンスに参加していたアルトコインについて詳しく知りたい方はこちら
QTUMが買えるオススメの海外取引所はこちら
Written by 伊藤健次
この記事を書いた人
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