【伊藤が解説】Openseaの危機: NFT業界の変革の兆し

Yuga Labs離脱、Openseaのロイヤリティ方針変更が波紋

Openseaが新しい「ロイヤリティ・オプション・モデル」を導入したことに、多くの非難が集まっています。
このモデルは、NFTの保有者がロイヤリティの設定を任意で行えるもので、クリエイターの収益に影響を与える可能性があります。

Openseaは以前からロイヤリティを5〜10%で設定していましたが、競争の中で変更を余儀なくされました。
特に、投資家のMark Cuban氏やブロックチェーン開発企業Yuga Labsからの批判が大きいです。
Yuga LabsはOpenseaとの関係を終了すると発表しており、その後のOpenseaの動きが注目されています。

Openseaの新たなロイヤリティモデルに逆風、投資家やYuga Labsから非難

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Openseaの危機: NFT業界の変革の兆し

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、伊藤が解説します。

NFT市場で、Openseaは世界一の取引プラットフォームとして君臨していました。
しかし、2023年、新興のNFT取引プラットフォームBlur(ブラー)に取引高でその地位を奪われるという事態になりました。

この苦境を打破するための策として「ロイヤリティ・オプション・モデル」を発表しましたが、市場関係者からは失望の声が上がっています。
Openseaは今後どのような方針を採るべきなのか、その期待と現実について考察します。

OpenseaがBlurに対して勝る点は、ユーザー数の多さです。
しかし、NFT市場でのプラットフォームの評価は、取引量や売上に左右されます。
ユーザー数が多くても売上に結びつかないのがNFT市場の現状です。

Blurの戦略は明確で、NFTの売買が増えれば増えるほど、トレーダーの利益も大きくなります。
Openseaのライバルプラットフォームはほぼ同様の戦略を採用しています。

このようなプラットフォームで最も利益を上げるのは、売買を行うトレーダーです。
Openseaでは、クリエイターが最も利益を受け取る形となっています。
新しいクリエイターやユーザーがどんどんNFTに参入する市場であれば、Openseaの戦略は大きな成功を収めるでしょう。
しかし、現在のNFT市場では、一部の成功したNFTクリエイターや金儲け目的のトレーダーとのビジネスの方がはるかに利益をもたらします。

Openseaも非営利団体ではないため、経営を続ける必要があります。
そのため、現在のNFT市場環境では、クリエイターを評価するよりも、一部の大口資産家や金儲け目的のトレーダーと取引する方が良いと判断しました。
このような方針のプラットフォームが増えれば、新しいクリエイターは魅力を感じることができず、コンテンツの供給が途絶える恐れがあります。

Openseaが取り入れるべき策は、クリエイターの市場参入のハードルを下げ、ユーザーとの正確なマッチングを可能にするプラットフォームを作ることです。
料金の競争に飛び込むべきではありません。
しかし、NFT市場でのビジネスが難しいのも事実です。
Openseaがここまで追い込まれている中、業界から資金援助の話は出てきません。

NFT市場は一度縮小するか、崩壊する可能性があります。
しかし、NFT自体が価値がないわけではありません。
問題は、実際の状況と比べて市場規模が大きくなりすぎたことです。本来の形に戻り、そこから適切に成長して拡大するのが健全であると言えるでしょう。

スニーカーやトレーディングカードのブームと同じで、ブームは業界の寿命を短縮します。
NFTを一過性のブームで終わらせないために、Openseaには冷静な判断を下してほしいとの期待が高まっています。

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この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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