VanEck社、イーサリアムETF利益で開発者支援
米国の資産管理大手VanEckが、新しく提供予定の「イーサリアム先物ETF」の利益の10%を、プロトコル開発者に寄付すると発表しました。
寄付の対象となるのは、イーサリアムのコア・プロトコル開発に関与する152名の開発者が集まる「ProtocolGuild」です。
この組織は、イーサリアムコミュニティや仮想通貨業界からの多くの支援を受けてきましたが、VanEckの寄付は、伝統的な金融企業からの初めての取り組みとなります。
VanEckは、近日中にイーサリアムの先物ETF「VanEck Ethereum Strategy ETF(EFUT)」の提供を開始するとしており、上場先はCboe Global Marketsとされています。
一方、米証券取引委員会(SEC)は他の企業によるイーサリアム先物ETFの申請を審査中で、多くの承認が予期されています。
米VanEck、「イーサリアム先物ETF」利益の10%を開発者に10年間寄付へ
COINPOST
VanEck社、イーサリアム先物ETF利益の10%を開発者へ寄付
イーサリアムの先物ETFが承認され、その提供会社であるVanEck社は、ETF売上の利益の10%を10年間開発者へ寄付すると発表しました。
このニュースは、ETFの承認以上に重要であるため、詳しく解説します。
ビットコインやイーサリアムがどのように運用されているか、皆さんは一度考えたことがありますか?
多くのWEB3.0プロジェクトは創業時にリーダーシップを示したメンバーがいるのは事実ですが、分散型コミュニティが成長するにつれ、特定の誰かに依存することなく、コミュニティと投票によって運営されるようになっています。
各プロジェクトで開発資金が準備されているものの、ほぼ完全にボランティアベースで開発が続けられています。
お金によって動機づけられる開発者は少なく、彼らは未来を創造するために働く思想家と言えます。
しかし、彼らも生計を立てる必要があります。実際には、寄付の形で資金が集められ、ビットコインやイーサリアムの開発が維持されています。
寄付の主な提供者は、イーサリアムやビットコインを使用して実際にビジネスを行う企業や投資家です。
VanEck社による寄付は、仮想通貨業界の外の企業が寄付を行う初めての例となります。
このような傾向は、今後も拡大していくと予想されます。
特に、ビットコインのマイニング企業がプレイヤーチェンジを起こす時に非常に重要になるでしょう。
ビットコインの半減期が示すように、一定期間でマイニング報酬が大幅に減少する仕組みが存在します。
これまでは、マイニングはビジネスとして行われていましたが、今後は、ビットコインのエコシステムを維持するために、ボランティアとしてマイニングを行う必要があります。
これが非現実的だと思う人々は、ビットコインの否定派の人です。
5回から10回の半減後、マイニング報酬は約0.01 BTCになります。現在のマイニング経済の規模が維持される場合、40年後のビットコイン価格は10億円を超えるでしょう。
それよりも、40年後は取引所や銀行がビットコインのマイニングを維持するためのリソースを提供すると考える方が現実的です。
もしかすると、個人が自由にマイニングに参加できる時代になるかもしれません。
マイニングに参加することで社会的な信用を受け取るようなインセンティブがあるかもしれません。
さまざまな可能性がありますが、仮想通貨の経済圏が拡大するにつれて、問題を解決する方法の数も増えるでしょう。
私たちは、より多くの伝統的な金融機関がWEB3.0市場に参入することを期待しています。
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