2025年仮想通貨市場:ステーブルコインと機関が主導
米VC大手Andreessen Horowitz(a16z)の最新レポートでは、2025年の仮想通貨市場は機関投資家の本格参入とステーブルコインの飛躍的拡大によって形成されていると指摘されています。
さらにステーブルコインの過去12か月間の取引額は約9兆ドル(前年比87%増)に達し、法定通貨のようなグローバルな送金・決済手段としても急成長しており、a16zはステーブルコインを「世界的なマクロ経済の力」と位置づけています。
2025年の仮想通貨市場 ステーブルコインと機関投資家が主導=a16zレポート
Cointelegraph
2025年、仮想通貨市場は「個人主導」から「機関主導」へ

2025年の仮想通貨市場を振り返るうえで最も重要なポイントは、市場を牽引したのが個人ではなく機関投資家であったという点です。
これまで仮想通貨はSNSを中心に個人投資家の発言力が強く、相場を動かしているように見えていましたが、実際の資金フローを動かしていたのは機関投資家でした。
従来のリスク資産市場では当然の構図ですが、仮想通貨市場では機関参入が少なかったため、長らく個人主導相場が続いていました。
2025年はこの構図が明確に転換し、今後は巨大資本がWeb3市場を支配していく流れが定着しそうです。とはいえ、個人の発信力や影響力が相対的に高い点は維持されるでしょう。
インサイダー規制の強化によって「銘柄当て」のブームは終わり、スキルやリスクテイクが求められる健全な市場へと進化しています。
一方で、手法がコモディティ化した株式市場とは対照的に、仮想通貨市場は再現性よりもスピードと投機性が重視され、MEMEコイン文化は個人マーケットとして生き残る可能性があります。
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