Uniswap Labs プライバシーポリシー改定へ
Uniswap Labs(Uniswapの開発企業)が17日、「Uniswap」のプライべシーポリシーを改定し、ブロックチェーン上の情報だけでなく、モバイル端末IDをはじめとしたブロックチェーン外ユーザーデータの取得を発表した。
Uniswap Labsはデータ取得の目的として、ユーザーエクスペリエンスの向上を第一としながら、違法行為の阻止や法令順守も含まれると説明している。それと同時にユーザーの身元情報は取得範囲に含まれないこと、マーケティング目的ではないことも合わせて強調した。
先日破産したFTXの不正流出資産がUniswapを使われたことが追跡結果から明らかになっており、今回のポリシー改善で違法行為者への対策が図られるのではないかと推測されている
COIN POST
Uniswapの決断わかるWeb3の問題点
分散型サービスの個人情報収集が止まりません。大手DEXサービスのUNISWAPがユーザーデータを取得すると発表をしました。
IPアドレスや名前や連絡先は取得対象外です。データの取得目的はセキュリティ対策や不正行為の防止や法令遵守とのことです。もちろん大義がある話なので否定はできません。
もともとなぜ分散型サービスが必要だったかといえば、中央集権の信頼が落ちたためです。不正や漏洩など様々な問題がWEB2の時代に生じたため、個人が自分の権利や資産を取り戻そうと動いたのがWEB3の流れです。
今のところWEB3はうまく回ってはおりません。その中でWEB3の大手であるUNISWAPがWEB2に向かう方針を打ち出したことで市場は失望と混乱が起きております。
UNISWAPではない別のSWAPを利用するというのは解決にはなりません。時間の問題で多くの分散型サービスが個人情報の収集を行う方に舵を切ることになるでしょう。
もちろん、一部のサービスは分散型を貫き通しますが、一部のサービスだけが分散型であるだけではまともなWEB3経済圏とは呼べません。少なくともユーザー数がWEB3>WEB2にならなければWEB3構想は失敗ということになります。
将来まともにWEB3を機能させるためにはブロックチェーン技術だけでは足りない可能性があります。WEB3離れを起こしたきっかけは人為的な信用の崩壊です。ブロックチェーン技術はハッキングも不正も起きない夢の技術!という触れ込みに共感をした大衆は相次ぐブロックチェーン業界の不祥事で離れてしまいました。
技術者がブロックチェーン技術とブロックチェーン業界は全く別物だ!と説得をしても短期間で信用を回復することは難しいです。
最近ではトラック業界が過去数年に渡りデータの改竄をしていたことが大問題になっておりますが、トラック業界と自動車業界は別物と言っても一つの括りで見られてしまうのと同じです。
業界の信用回復のため不正を働いていないメーカーも協力して様々な努力をされております。この流れはWEB3業界でも同じです。一部の不正による業界の信用崩壊は市場参加者全員で時間をかけて取り戻すことになります。
被害者が少ないことも不幸中の幸いです。今回の被害者の多くは富裕層です。少数のお金持ちが被害に遭いました。被害総額が大きい割に被害範囲が小さいのはそのためです。大衆が巻き込まれていたらもっと大きな叩きが起きていたことでしょう。
新聞やテレビなどが騒ぎを掻き立てておりますが、被害者が少ないのでいまいち盛り上がらないという状況です。業界としてはまだ再帰の可能性がありますので次の展開に期待しましょう。
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