イスラエルに本拠を置く決済企業のSimplex(シンプレックス)が新たに日本円(JPY)とカナダドル(CAD)のサポートを開始しました。
Simplexは暗号資産取引所のBinanceやHuobi、KuCoin、OKExらに技術提供し、クレジットカード決済を可能にした企業で、今回の日本円とカナダドルをサポートすることで技術提供している取引所も両法定通貨が取り扱えるようになり、取引所のユーザーは日本円とカナダドルを対応しているクレジットカードで暗号資産を購入することができます。
日本円とカナダドルのサポートは開始されますが、現段階ではどの取引所が対応するかは決まっておらず、全ての取引所が導入するわけではありません。しかし、今後数週間で主要な取引所がサービスを展開していく予定です。
Simplexが提供するプラットフォームでは米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、英ポンド(GBP)の3種類の法定通貨を取り扱っており、今回で日本円とカナダドルが追加されました。今後は2020年に需要の上がりそうなロシアルーブル(RUB)とトルコリラ(TRY)を追加する予定です。
Simplexは現在、120社を超えるグローバル企業と提携していて、先に述べた大手取引所の他にPoloniexやXapo、Ledger、Abraが含まれ、リトアニアでは電子マネー機関のライセンスを取得しています。
この流れは暗号資産市場にとってはプラスであり、市場参加者の拡大が期待できます。
反対に、通貨ペアが分散されることのリスクもあります。
いまはBTC/USDTの通貨ペアが最も取引高がありますが、通貨ペアが分散されることで、BTC/USDTペアの取引高の減少が考えられます。
通貨ペアごとにBTC価格差が生じる可能性があり、BTCのグローバル価格となる指標が作りにくくなる恐れがあります。
同時にそのような市場では、裁定取引(アービトラージ)が流行り、自動売買の仕組みによる売買が活性化するでしょう。
想定外の価格の動きも生じやすいため、BTCの証拠金取引をしているトレーダーにとってみれば難易度が高くなるかもしれません。
いずれにしても、暗号資産の市場は移り変わりが早く、市場に参加している投資家は一つ一つのニュースを大切にし自身の立ち振る舞いを明確にしていくことが求められます。
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