日経ビジネス暗号資産特集
日経ビジネス(2017年11月20日号)にて、暗号資産の特集が組まれました。
今回はその内容について解説していきたいと思います。
現金が消えてしまう?
長い歴史をひもといても私たちの生活には「お金」があり、経済活動には欠かせないものでした。
紙幣や硬貨を介してモノの価値を交換する貨幣制度は今、大きな転換点に立つ。
スマートフォンの普及でモバイル決済が加速し、現金離れが進む。
ビットコインに代表される暗号資産の普及も現金消滅を後押しする。
経済の基本構成要素である通貨制度の変容は、社会の激変に結びつく。
引用元:日経ビジネス
現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
日本で生活する私たちにはあまりピンときませんが、現金消滅が進んでいると伝えています。
確かに紙幣や硬貨の発行はコストがかかります。
暗号資産の普及のいかんに関わらず、金融当局をはじめ世の中は変革していかなくてはならないでしょう。
実際に 電子型のお金しか存在しない国もある ようです。
ビットコイン(Bitcoin)のみで資産運用
自己資産の運用を100%暗号資産で行うという人が現れているようです。
杉田氏は今、全資産の9割以上をビットコインで保有している。日本の銀行口座に入っている円資産は約3カ月分に相当する数十万円のみ。あとは全額ビットコインだ。
引用元:日経ビジネス
現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
これには驚きを隠せません。
確かに、資産運用という観点から様々な投資対象の中でもビットコイン(Bitcoin)などの暗号資産は利率が高く、短期でも十分な利益を取ることができます。
しかしながら、税金の問題があり、株などに比べると雑所得としての税金が高くなってしまうとの話も聞かれます。
ビットコイン(Bitcoin)決済が普及していない日本において、生活する上ではやはり日本円を現金で持っておく必要があります。
そのような換金の際の税金についてどのように対策しているのか聞いてみたいところです。
貨幣経済の中で現金が消滅していく
杉田氏の目に映るのは新たな通貨の隆盛と「現金のない社会」だ。貝殻から始まった貨幣経済は今、大きな転換点を迎えている。紙幣や硬貨といった現金が消える「現金消滅」社会の到来だ。
引用元:日経ビジネス
現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
これは大いに期待できる話でしょう。
貝殻の前は物々交換をしていた時代もあります。
こうして通貨というのは様々な形を経て変化してきたのです。
形あるものは必ず滅びゆくなどと言ったりもしますが、 お金もそうして移り変わっていってもおかしくはありません 。
暗号資産は目に見えない電子データであるから本来的な価値はないとの意見もありますが、私たちは日頃から目に見えない「情報」を受け取ってお金を払うことがたくさんあるはずです。
この潮流が続く蓋然性は極めて高いと言えるでしょう。
投げ銭もビットコイン(Bitcoin)で受け取れる
男性は、この書道のパフォーマンスをしながら生活の糧を得ている。(中略)投げ銭を入れたい観客が。自分のスマートフォン(スマホ)アプリを使ってこのバーコードを読み取り、金額を入力・送信すると、すぐにこの男性の口座に振り込まれる。
引用元:日経ビジネス
現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
こうした投げ銭の方式があることは初めて知りました。
難民の子どもたちがQRコードを掲げて救援を求めているという話は聞いたことがありますが、このような使い方もできるのですね。
こうして入れる側も受け取る側も簡単にやり取りができると、 国内の地域格差も減っていくのではないか と感じました。
一方で、私はビットコイン(Bitcoin)の送金も決済もしてみたことがありますが、実に簡単であることはもちろん、小数点のケタが一瞬ではわからないことがありました。
ケタを一つ間違えてしまうとそれだけで大きく金額は変わりますよね。
そうしたミスが起こりやすいことは、パフォーマーさんにとっては願ってもいないことかもしれません。
ビットコイン(Bitcoin)の送金はあまり「お金を払った」感じがしない こともポイントです。
ついつい多めに入れてしまうこともありそうです。
実際のところ、どれだけ現金よりも集まるのか気になります。
日常から現金がすでに消え始めている中国
お寺のおさい銭から市場での買い物、飲み会での割り勘まで、中国では現金を使う機会が減っている。あらゆるところでアリペイやウィーチャットペイが利用できるからだ。都市では財布がなくても生活に困ることはほとんどない。
引用元:日経ビジネス
現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
これは日本ではなかなか見られない光景です。
クレジットカード決済を導入している店舗がほとんどですから、日本でも現金を持たずに生活することは可能です。
しかし、実際はそのようなことはありません。
私もコインオタクでありながら、不思議なことに現金が大好きなのです。
私も含めて、日本人はかなり保守的な傾向があるのかもしれません。
電子マネーが登場してから15年ほど経ちますが、未だに 日常では現金払いの方が多いのが現状 です。
暗号資産の決済が日本で普及するのはもっと先になるかもしれません。
自国通貨の信用不安でビットコインへ
ジンバブエは08年のリーマンショック後に経済破綻に直面し、ハイパーインフレーションに見舞われた。(中略)その後、決済には米ドルが使われているものの外貨は不足している。その結果、ビットコインが広く使われるようになり、国際相場よりも高値で取引される一つの要因になっている。
引用元:日経ビジネス現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
日本円や米ドルと違って、 国家の信用度が低い国ではなおさら分散管理型のビットコイン(Bitcoin)の人気が高くなります 。
日本の場合は、高齢化などもあってブランドスイッチが起こりにくい上、国家の信用度が世界でも有数なので、通貨としての普及は進みにくいのです。
日本人の保有者が多いというのは、あくまで投資対象として見ているからでしょう。
コンビニで暗号資産が買えてしまう?
台湾ではオンラインゲームにおける決済手段としてビットコインの利用が広がっているほか、国際送金の手段としても普及しつつある。(中略)ファミリーマートやセブンイレブンなどのコンビニエンスストアが15年以降、ビットコインを購入できるシステムを導入したことも大きい。
引用元:日経ビジネス現金消滅 あなたの仕事も消える(2017年11月20日)より
これも日本に住んでいる私たちには衝撃ですね。
私たちは暗号資産を買うと言えば、オンライン上の取引所で購入するなどの手段がメジャーですが、あのファミポートで買えてしまうのは驚きです。
日本では金融庁などの規制もあって実現は難しいかもしれませんが、インターネットが苦手な人も多い中で、こうしたサービスが生まれれば、きっとさらに普及は進むでしょう。
終わりに
日本で電子マネーが十分に広まっていないのは、インフラの整備が進んでいないことも大きいのかもしれません。
システムの導入には設備投資が必要というのがハードルであるならば、暗号資産決済のシステム導入にはコストはほとんどかかりません。
そうして利用が進んでいくことを期待しています。
別の日経ビジネス特集の記事を見たい方はこちら
オススメの大手取引所はこちら
この記事を書いた人
最新の投稿
- 債務整理2024年8月10日債務整理でブラックリストに登録される期間は?信用情報への登録で受ける影響を解説
- 債務整理2024年8月5日債務整理の費用相場はいくら?借金の返済に追われて払えない場合の対処法を徹底解説
- 債務整理2024年8月2日大阪で債務整理に強いおすすめ弁護士・司法書士15選!費用や選び方についても解説!
- 仮想通貨2024年6月7日保護中: 【会員限定】コインオタク流「裏ワザ」で稼ぐ