Discord マネタイズ機能実装を暗示
無料チャットプラットフォームとして1億4000万人の月間アクティブユーザーをかかえるDiscord(ディスコード)は、新たに収益化(マネタイズ)機能を実装すると暗示したコメントを1日に公式ツイッターで投稿した。
Discordの投稿で具体的な内容の説明はされていないが、一部の暗号資産(仮想通貨)投資家からはNFTや独自トークンの発行などのブロックチェーン技術実装に関係するものではないかと推測されている。
他大型SNSがNFTを採用した事例では掲示板大手のReddit(レディット)やツイッター社があげられ、NFTコレクションの販売やクリエイター向けマネタイズ機能の実装がされている。
コミュケーションアプリDiscord、ユーザーの収益化機能提供を示唆
COIN POST
大手SNSがWeb3化へ
オンラインサロンのプラットフォームとしても利用者の多いコミュニケーションアプリのDiscordが稼げるプラットフォームになるかもしれないという話題です。
SNSはWEB2時代を牽引した最高のプラットフォームです。多くのコミュニティが創造され、SNSは今の社会ではなくてはならない存在となりました。一つの欠点はSNSは中央集権であったことです。
政治的な発言をしてアカウントを削除されることもあれば、過剰な煽りで閲覧禁止になる動画もあります。これは公平なのか?それとも安全なのか?という議論で答えが出ていないのがWEB2時代です。
正解はわかりませんが、一つの答えのあり方としてWEB3が出した結論はプラットフォームは関与せず、コミュニティで納得のいく答えを出せばそれでOKです。
プラットフォームが関与しないとなればビジネスにはなりません。誰が何のためにそのSNSプラットフォームを維持するのかは分からなくなります。そこで大事なのは収益化の構造をコミュニティに公開して、必要だったらみんなで作ってねという運営権の委譲です。
テスト的にはDEXやDeFiやDAOでうまく回る事例が出始めたくらいです。いよいよWEB2の大手がWEB3に進出をしてきたというのが今回のニュースの肝です。
個人的にはまだ十分に利用者がWEB3を使いこなせてないので、最悪プラットフォームがなくなると考えております。いきなり転換するのではなく、WEB2.1・・2.2・・と少しずつアップデートすると思いますが、WEB3になるのには数年はかかりそうです。
仮想通貨のWEB3プラットフォームで早々に崩壊した事例の多くは、コミュニティがインセンティブに偏ったケースです。
Twitterに何かを投稿した時に「儲かるからツイートする」のと「見てもらいたいからツイートする」のでは内容が異なるため、儲かるからという金目的のツイートが溢れるとTwitter自体がつまらないものになる可能性があります。
儲かるから投稿をするという内容で成功した事例はYoutubeです。再生数が直接金銭を産む設計なので、インセンティブのやり方が正しければ正しく運営されることは実証済みです。
Discordの場合はTwitterとyoutubeの間のサービスで成功する可能性があります。目的もなくDiscordで投稿することはほとんどありません。その点、インセンティブとの相性は良さそうです。
DiscordユーザーもITリテラシーは全体的に高めなので浸透も早いでしょう。SNSは何でもWEB3に転換できるわけではありません。
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