世界3大宗教の1つであるイスラム教徒のことをムスリムと表現します。また、このムスリムは2020年までに世界人口の4分の1を占めるという事が予測されています。この原因としてはムスリムの多い国で人口が増え続けているためです。
↓2019年ムスリムの人口分布図
世界中に普及しているイスラム教ですが、日本にとってあまり親しみのない宗教です。しかし、近年ムスリム人口の約半数が暮らす東南アジアからの観光客の増加に伴い、ムスリムの人々が利用する「ハラル」の需要が日本でも高まってきています。
そんなハラルに注目したプロジェクト「WhatsHalal」の紹介を今回はしていきます!
WhatsHalal(ワッツハラル)の基本情報
案件名:WhatsHalal
シンボル:WHT
通過記号:WHT
ソフトキャップ:10,000,000
ハードキャップ:1,000,000
ブロックチェーンのタイプ:Stellar
対応通貨:Bitcoin、Ethereum
WhatsHalal(ワッツハラル) の上場先一覧
取扱ペアはBTC/WHTとETH/WHTの2種類になります。
WhatsHalal (ワッツハラル)の公式サイト、SNS一覧
Halal(ハラル)とは
イスラム教の教えで「ハラル(アラビア語: حلال Halāl )」とは「許されている」ということを意味します。反対に「許されていない」ものを「ハラム」と言います。
イスラム教の教えでは、「豚」や「アルコール」が禁止されています。また、豚だけでなく、イスラムの教えにしたがって畜・加工処理されなかった肉もハラム=許されていないと見なされています。
しかし、 これは宗派、国、地域や個人によって解釈の仕方で異なってきます。
また、ハラルとされるものでも、ハラムなものに混じったり、接触したりするとハラムと見なされてしまいます。つまり、ハラムと同じ調理器具を使いハラルを料理すると、ハラムになってしまうということです。
ハラムなものとは、「許されない」という感覚より、「嗅がれる」という感覚だと考えるといいでしょう。
Halal(ハラル)経済の社会的課題
食品の流通が発達、複雑化するにつれ、ハラル食品、製品の消費者にとって、目の前の商品がハラルなのかどうか判断しずらくなってきています。
そこで、宗教と食品科学の面から専門家がハラルであることを保証する「ハラル認証」というものが登場しました。
以下の図はハラル認証のロゴです。
ハラル認証とは、製造現場などで施設や設備、使用する原料がハラルであることが常に監査され、そこで製造されたものがハラルであることを保証する仕組みです。また、従業員、管理者のハラルに対する理解向上のため、従業員育成や組織マネジメント体制の管理もハラル認証では求められます。
しかし、ハラル認証には世界的な統一基準がないこと、さらにハラル製品の不足やその正当性の保証がされていないことが問題視されていて、これは、日本などイスラムの教えやハラルに親しみのない国が宗派、国、地域などによって、ハラルに対する解釈が異なるためです。
WhatsHalal (ワッツハラル)の特徴
WhatsHalal(ワッツハラル)とは
なおインドネシア政府は、化粧品から薬剤まで幅広いハラル商品の認証に対して、新たな規制を設けるそうです。
e27によると、ハラル認証を必要とする商品に関するビジネスは、認証プロセスを済ませることに加え、以降3年間でハラルラベルを取得していなければいけません。今後、新たな規制が施行されると、ハラル認証を得ていないものは罰せられることとなります。現在ハラル認証を取得済みの企業は市場に1万7,000社程ありますが、同国はこの数を5年以内に100万から500万社に増やさなくてはならないと言われています。
CEOのAzman Ivan Tan氏は「WhatsHalalのプラットフォームはハラル認証取得のための全プロセスを簡易化することを助けることができる」と語りました。
また、「監査プロセスを独自に行うか、コンサルタントとともに行うかを選ぶことによって、企業は彼らの製品のマーケットを選択可能だ」とも述べ、商品の仕入れ状態を明確化できるのでブロックチェーンシステムがハラル商品の正当性を確認することが可能です。
今後、WhatsHalalは消費者に彼らの購入した商品の源の透明性を明確化させるための「ハラルスキャナー」の提供を行う予定です。
WhatsHaral(ワッツハラル)のブロックチェーンエコシステム
WhatsHalalはブロックチェーンを通じて、(ハラルへの)異なる基準に対するビジネス上の明確な理解の提供、戦略的なビジネス上の意思決定を可能にするための世界基準の調和を目的としています。ブロックチェーン上のトレーサビリティ(追跡機能)を利用することによって、サプライチェーンに参入する人々、特に消費者にとってハラルの正確性を補償します。
また以下の3つの特徴があります。
・透明性
・スピード
・アカウンタビリティー
世界中の企業はそれそれの地域によって異なるハラル食品に必要なプロセスとその基準を理解することが可能となります。
・スピード
全ての企業は異なるハラル認証団体に要求される書類を提出することが可能となります。また、ハラル認証団体は認証プロセスを手早く済ませることが可能となります。
・アカウンタビリティー
ブロックチェーン上での透明化された全てのプロセスを利用することによって、企業と政府は詐欺や賄賂などを食い止めることができます。
WhatsHalal(ワッツハラル)の商品・サービス
企業向けのサービス
Whatshalalは 食品のライフサイクルのすべてのステージと食品が生産された状態を明確化することが可能です。
消費者向けのサービス
Halal(ハラル)コンサルタント
現在、イスラム教徒を対象とする市場は未開発のままであり、その大きな可能性があるにもかかわらず具体的な対策は行われていません。
食料と飲料などの消費支出は世界の16.6%に相当します。 さらにこの割合は、2021年までに18.3%(約1兆914億ドル)に達すると予想されています。
特に、医薬品、化粧品、観光、ファッション、金融などの他の分野でも、ハラル製品およびサービスに対する需要が増加しているそうです。
この広大な市場で地位を獲得するための鍵、そして共通要素は イスラム教を理解すること です。 WhatsHalalは、その可能性を引き出すための第一歩であり、理解を深めるためのサポートを行います。
ブロックチェーンとHalal(ハラル)認証
前述のとおり、ハラル認証は現状、確立された基準や確認する仕組みがないことが問題視されています。
WhatsHalalの認証システムは、ハラル条件に従っているかどうかを確認し、ハラル生産プロセスの追跡と管理(材料、プロセス、製品、人的資源、および手順)を実現するため統合的なシステムです。
Whatshalalでは、HASがブロックチェーンシステムに統合されており、スピード、透明性、トレーサビリティが確保されています。これにより、企業がフローチャートを作成し、ハラル・クリティカルポイントを決定し、サプライチェーン全体の管理対策、記録管理、およびプロセスのトレーサビリティを効率的に実行するのを支援することができます。
Halal(ハラル)業界のトレーニング
世界のハラル業界における新技術、新しいトレンド、技術的な問題などが生産とサプライチェーンへの影響を最小限に抑えるためにこれらの問題について顧客を教育、訓練サポートしています。
様々な学術・研究機関と協力し、モジュールは、ムスリムと非ムスリムの視聴者の両方に対応した健康、安全、衛生および消費者製品のトピックをカバーするためにハラル産業の特定のニーズに対処するために開発されます。
WhatsHalalは、 世界中のどこでも高品質で一貫したトレーニングと開発を提供することができます。
WhatsHalal (ワッツハラル)のロードマップ
2014年
・HalalOnClickのローンチ
シンガポール初のハラルの食品デリバリーに特化したサービスの誕生しました。
2015年
・WhatsHalalの企画開始
WhatsHalalの概念の発足しました。
2017年
・HalalOnClickの展開
企業と提携し、イーシュン(シンガポール)の北方の都市から地方までデリバリーを開始しました。
2018年
・WhatsHalal Deliveryのローンチ
WhatsHalalは2018年2月から70の業者と提携し、遠距離デリバリー可能なサービス運用を開始しました。
・HalalOnClick が東方に展開
べドックにあるタンピネスとパシール・リス・パークにデリバリーを2018年2月より開始しました。
・WhatsHalalがICOのコンソーシアムに参加
2018年5月、WhatsHalalは世界最大規模のICOコンソーシアムにハードキャップUSD1億円でローチンしました。
・HalalOnClickがSLA@Geoworkに参加
HalalOnClickブランドの親会社であるABJD.Co Pte Ltd, と共に2018年6月にGoeworksにローチンしました。
・WhatsHalalがHalalOnClick.を買収
2018年8月にWhatsHalalはHalalOnClickを買収し、シンガポールのハラルに特化した最大の食品デリバリーサービスとなりました。
2019年
・2019年Q1
トークンウォレットの実行
アプリで食材購入を行うときトークンの利用を可能にする
500,000のハラル商品をWhatsHalalスキャナー上に更新を行う
20都市(主に日本、マレーシア、中国、韓国)での運用。
オーストラリア、インドネシア、バンコク、ベトナム、ニュージーランドに進出
3,000の業者を登録
・2019Q3/Q4
農地から食卓までトークン利用可能に
WhatsHalalスキャナー上に2億のハラル商品を更新
10,000の業者を登録
HASのためのHalal公園を5つ設立
2020
農地から食卓までトークン利用を完全に確立
WhatsHalalスキャナー上に5億のハラル商品を更新
40,000の業者を登録
HASのためのHalal公園を15個設立
WhatsHalal(ワッツハラル)の展望
冒頭でも述べましたが、2010年の時点で世界のイスラム教徒人口は16億人、2020年には約20億人となり、世界人口の1/4まで増加すると予想されています。
また、イスラム教国家のほとんどは、平均年齢が若いことも特徴で、最多のムスリムを抱えるインドネシアの平均年齢は29歳です。これは生産年齢の人口が非常に多いことを意味し、日本の高度経済成長期と同じような状況になり、 巨大な人口と若い労働力により今後GDPが大きく拡大していくことが見込まれます。
従って、ハラル市場に目を向けるときは、「今」なのです。
イスラム教徒を対象とした市場進出のキーワードとして、ハラルを外すことはできません。
単純に材料表示だけは判断出来ないため、同市場ではハラル認証が必要となります。
WhatsHalalはハラル認証をブロックチェーン技術により確実なものとし、安心できる商品を消費者に届け、事業者にも教育を施します。
今後の世界需要にマッチしたプロジェクトの一つと言えるのではないでしょうか。
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