Newsweekビットコイン(Bitcoin)特集
Newsweek(2017年11月21日号)にて、ビットコイン(Bitcoin)の特集が組まれました。
今回はその内容について解説していきたいと思います。
世界で強大な権力を持つ4社
世界のビジネスを牛耳る大手4社があります。
今後それらに打ち勝っていく方法はあるのでしょうか。
アップル、アルファベット(グーグルの持ち株会社)、フェイスブック、アマゾン―この4つの巨人は、私たちの生活に欠かせない存在である半面、富と権力を独占し過ぎているという批判も絶えない。(中略)このビッグ4に戦いを挑んで勝ち目のある既存企業は見当たらない。
引用元:Newsweek
ビットコイン 可能性と危険性(11月21日)より
確かにどれも私たちが日ごろから利用しているサービスを提供してくれている会社ばかりですね。
特に日本人には多いですが、一度そのサービスを気に入ってしまうと、なかなか他社には移りにくいという心理的なはたらきがあります。
これだけの力を持った企業に勝つことはできるのでしょうか。
ブロックチェーン技術なら打ち勝てるか
記事では、これから先、覇権を奪える可能性があるのはブロックチェーンだとしています。
ビッグ4の堅牢な牙城を突き崩すのは、まだ誕生したばかりの(中略)テクノロジーだろう。その候補と言えそうなのがブロックチェーンだ。
引用元:Newsweek
ビットコイン 可能性と危険性(11月21日)より
ビッグ4の弱点は「1つ」の経済システムであること
ビッグ4の弱点を捉えて、適切に対応していく必要がありそうです。
ビッグ4はそれぞれ1つの経済システムを築いていると言って過言ではない。(中略)これらの巨大企業は、アプリやビジネスパートナーの生死を決める権限を握り、情報は最低限しか公開しない。利益もほとんどを独占している。
引用元:Newsweek
ビットコイン 可能性と危険性(11月21日)より
政治や銀行などでも例えられる中央集権的モデルの最たる例ですね。
これらの企業の意向一つで全てが決められてしまうということに批判が出ているようです。
その善悪はともかく、この仕組みを弱点として突くという発想はおもしろいと感じます。
中央銀行などのように 一元的にしか管理できないというのはリスクである という考え方もできます。
ブロックチェーンの強みは、みんなで所有すること
一方、ブロックチェーン技術を用いるとどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
ブロックチェーンは富と権力の独占を生まない「共同組合型」の経済システムを築ける可能性を持っている。そのシステムを「所有」するのは、特定の企業ではなく、一人一人の参加者や投資家たちだ。
ブロックチェーンに契約のルールを組み込めば、一定の条件が満たされたとき、自動的に契約が執行されるようにできる(「スマート・コントラクト」と呼ばれる)。
引用元:Newsweek
ビットコイン 可能性と危険性(11月21日)より
イーサリアム(Ethereum)などに搭載されているスマートコントラクト機能がまた活かされようとしていることに驚きです。
本当にブロックチェーン技術はまだまだ応用できる分野があるのだと思うと楽しみで仕方ありません。
小規模企業がこうしたビッグ4に勝っていくのは難しいでしょうが、多くの人々で所有・管理すれば大企業が相手でも突き崩すチャンスはあるでしょう。
オンライン上の「協同組合」
ブロックチェーンではありませんが、従来から存在するインターネット上の分散管理システムについて、大変興味深い例が取り上げられています。
オンライン上の協同組合には、先例もある。オンライン百科事典のウィキペディアがそうだ。もしウィキペディアがブロックチェーンの時代に誕生していたら、ユーザーが記事を読むたびに自動的に少額の料金が徴収され、それが執筆者に支払われる仕組みを採用していただろう。
引用元:Newsweek
ビットコイン 可能性と危険性(11月21日)より
ハッとさせられた例でした。
私も調べ事をする時によく用いるウィキペディアは世界中の人々によって加筆訂正されることで高い網羅性を維持していますね。
ブロックチェーン技術が有名になったのはここ最近ですが、こうして従来から分散型のモデルというのは存在していたのです。
あれだけの情報量を 一元的に管理していたならば、料金が徴収されていただけでなく、中身もあれほど濃くはならなかった と思います。
まだ目に見える形でのモデルは登場していませんが、思いのほかすぐに現れてくる気がしました。
終わりに
ブロックチェーンを用いた分散所有のビジネスモデルが台頭していくならば、イーサリアム(Ethereum)をはじめとした プラットフォーム系の暗号資産は投資対象としても将来性が高くなっていく でしょう。
暗号資産を投資対象として見ている方も、こうした技術的な話に耳を傾けて、世界情勢の面から(ある種のファンダメンタルズの面)からも投資銘柄を絞っていくと、好結果につながるかもしれません。
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