米メタ社 過剰投資による大規模リストラを断行
今月9日、米メタ社は1万1,000人超(全従業員の約13%)の人員削減を発表し、最高責任者のマーク・ザッカーバーグ氏は社内に向け決断の意図を述べた。
マーク・ザッカーバーグ氏は今回の人員削減の全責任は自分にあることを認め、経営判断ミスの内容に関してはコロナ後の市場縮小を見誤った過剰投資と競争激化による収益減と説明している。
解雇された社員に対しては、Meta社の成長へ寄与してくれた謝意を示し、基本給4ヶ月分と勤続1年ごとに追加で2週間分の給与を退職金として支払うと発表した。
今後はインフラ支出の徹底的な見直し(追加の人員削減)を行い、企業の強みであるAIインフラの構築は行いながら、効率的な生産能力確保を進めると述べた。
「全責任は私に」米メタ社のザッカーバーグCEOが1万人超の解雇を発表
COIN POST
Meta社低迷から見えるWEB2企業の今後
Meta社(元Facebook社)が従業員を1万人解雇したことがニュースになっております。ただの失敗ではありません。むしろ大成功です!仮想通貨市場にいる読者の皆さんはこのようなニュースを歓迎するようにしましょう。
WEB2は終わりだ!これからはWEB3だ!と発言する人が大手企業の経営難や倒産を嘆くのはどこか矛盾が生じております。改めて、WEB3時代にWEB2企業はどうなるのか?従業員はどうすれば良いのか?を解説します。
まず、WEB2の定義ですが、株式会社や資本主義全体を指す言葉ではありません。WEB2とは顧客に還元する価値、従業員に還元する価値、社会に還元する価値を全て会社の資産に溜め込む株式会社のことを指します。
ブラック企業といえば従業員のやりがい搾取をしている会社を指しますが、顧客にとってのブラック企業がWEB2企業といえます。Facebookはご存知の通り、世界で最もヒットしたSNSサービスであり、顧客も従業員も満足度高く評価をしておりました。
しかし、あまりにも規模が大きくなった時に崩壊が始まります。顧客情報を無断で拝借し、社会をFacebookに良いように誘導するようになりました。この時点でもうブレーキはかけられなくなり、ついには米国の大統領選挙にまで影響を与えました。
Facebookがなければロシアの戦争も起きず、米国も経済停滞が起きなかったかもしれません。流石にコロナは流行してたかもしれませんが。
このような社会的害悪が起きないようにするために、特定の人に権利が集中することは避けようという動きが始まりました。これがWEB3です。
今回のMeta社従業員1万人の解雇に対してマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者は「全責任は私にある」と発言したそうです。当たり前です。これがWEB2です。
一人のせいでこうなっているわけです。いままではWEB2しか選択肢がなかったのでしょうがなかった部分はあります。でも、いまはWEB3を選択できる時代になりましたので、顧客も従業員も自分の責任でWEB2かWEB3かを選ぶようにしましょう。
WEB3が選択できる時代に『すべては私に責任があります』と一見責任とっているように見える発言をするトラブルに巻き込まれた時、周りは同情ではなく自己責任という言葉を投げかける可能性があります。
いまもWEB1のサービスが存在するように、WEB2もWEB3も選択式です。長期間同時に市場に存在し続けます。ビジネスのために選択をするのであればWEB3一択ですが、自分の生活に合わないのに無理にWEB3を選択する必要はありません。
いまでもSNSは自由にやれば良いサービスです。無理やりSNSを使って心を削って病気になる必要はありません。WEB3はまだ成功モデルがないので今すぐにでもWEB3に行きましょうという話はしませんが、おりを見て各自判断をしてくださいね。
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