コインベース、黒字転換で株価急騰!
米コインベースが2023年第4四半期に2年ぶりの黒字を達成しました。
仮想通貨市場の回復により取引収入が前年比51%増の約1430億円に増加。
時間外取引では一時15%以上の株価上昇を記録しました。
特に、個人向け取引収入は前四半期比で倍増し、法人向けも2倍以上に拡大しました。
ウォール街は、ビットコイン現物ETFがコインベースの収入に与える影響を注視しています。
同社はビットコイン現物ETF10銘柄中8銘柄のカストディアンを務め、次のステップとして通年黒字維持が期待されています。
コインベース株が時間外で急伸、予想外の黒字-現物ETFの影響注視
Bloomberg
コインベース株価好調に注意!日本の異なるビジネス環境!
米大手仮想通貨取引所コインベースの株価が好調です。
しかし、このニュースから日本の取引所も好調であるという錯覚に繋げるのは危険です。
仮想通貨取引所業界の多様化と、日本独自の仮想通貨環境について解説します。
コインベースのビジネスが回復した理由は、ビットコインの価格上昇そのものではありません。
取引所の収益モデルはプラットフォームでの売買であり、価格上昇よりも売買の活性化が重要です。
2023年上半期にビットコインの価格が上昇してもビジネスが改善しなかったのは、取引需要が回復していなかったからです。
また、コインベースはビットコインETFの売買に関するカストディ業務も行っており、ビットコインETFが活発であれば、コインベースのビジネスも軌道に乗るという関係が成り立ちます。
では、日本の取引所環境はどうでしょうか?
ビットコインの価格は確かに上昇していますが、取引量は依然として少ないままです。
日本の取引所はビットコインETFを直接扱うことはできず、ETFブームの大きな恩恵を受けることはできません。
業界団体を通じて、ビジネスの柱である仮想通貨レバレッジサービスの規制緩和を申請していますが、金融庁からは消極的な反応がありました。
日本にはまだ円ステーブルコインが存在せず、十分な円通貨ペアを提供できず、税制上のメリットも期待できない状況が続くと見られています。
「仮想通貨が好調」であることと「仮想通貨関連ビジネスが好調」であることは、必ずしも同じではないことに注意してください。
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