「Superplastic」グーグルやソニーらからも出資
Eコマース最大手のアマゾンは、アマゾンのベンチャーキャピタル部門であるAlexa Fundからの投資を含む、キャラクターデザインスタジオSuperplasticとの提携を発表しました。
Alexa Fundは、約2000万ドルを調達したSuperplasticのシリーズA資金調達ラウンドを主導し、Google Ventures、Galaxy Digital、ソニー、カカオ、Animoca Brandsといった他の投資機関も参加しています。
スーパープラスチックは現在、総額約5800万ドルの資金を調達しており、この資金でキャラクターの世界を広げていく予定です。同社はアニメキャラクターや玩具、デジタルコレクティブルを開発しており、NFTやブロックチェーン分野では高級ファッションブランドのグッチとも提携している。
アマゾンはすでにスーパープラスティック社と契約し、同社の人気キャラクターであるジャンキーとグギモンをメインキャラクターとした「ジャンキー&グギモンショー」という番組を制作しています。
この番組は、AmazonのPrime Videoで240以上の国と地域で独占配信され、両社は今後、他のSuperplasticのキャラクターをフィーチャーしたコンテンツも制作する予定です。Alexa FundのディレクターであるPaul Bernardは、Superplasticのバーチャルセレブリティは、ユニークな方法で若い世代と関わることができる新しいタイプの知的財産であると見ています。
アマゾン主導でグーグルやソニーらも出資、Superplasticが26億円を調達
COIN POST
NFT市場への影響は
仮想通貨の市場と同様にNFT市場も盛り上がりが復活しております。ハイブランドのGUCCIが提携して話題になったSuperplasticプロジェクトがAmazon、Google、Sonyなどの大手から出資を受け累計で約77億円の資金調達に成功しました。
少し前であればこのニュースはNFT価格に大きな影響を与えますが、仮想通貨冬の時代を超えた市場は冷静でサプライズなく受け取られた印象です。今後のNFT市場がどうなるのか解説をします。
SuperplasticのNFTは0.1ETH前後で手に入れられる比較的手の届きやすい商品です。Superplasticと提携したGUCCIのNFTも販売当初は10ETHを超える売買もありましたが、1年が経ちその価格は1ETH以下と1/10規模になりました。累計の販売金額も6,000ETHほどで今のレートで15億円弱と言った感じです。
2021年のGUCCIブランドの売上高が1兆2,000億円なので0.1%程度の規模感です。既存の大手ブランドからするといよいよこれからNFTって何ができるのか?探りを入れる段階でしょう。
商品が1ETHというのは一般企業からすると高額の部類ですがブランドを保有する大手からすると魅力的には映りません。10ETH、100ETHという高額商品がオンラインで売れるようになって初めて大手は魅力を感じるでしょう。
今回出資をしたWEB2.0の王者たちも同様で数百億円程度NFTで売り上げが出てもそれはあまり意味のない取り組みとなります。今までの流通網では作れなかった新規で主力になる程度の売上高を目指す必要があります。
まず一つの解はNFTに付加価値をつけまくり価格を上げ続けることです。世界中には高インフレが続いてますが、NFT市場はデフレ真っ只中です。これでは先が見えません。せめて世界の高インフレに足並みを揃える必要があります。
ここまで来るとNFT市場の勝ち方がわかります。一つは『価格の下落を起こしてはいけない』です。今価値のあるNFTはほとんど価格が下落しておりません。少なくとも販売時から保有している人が損をするなんて場面は一度もありません。
代表的な銘柄はBored Ape Yacht Club(BAYC)です。GUCCIもハイブランドビジネスがメイン事業ですから、NFTは失敗でやり直しが必要と考えていることでしょう。
もう一つは『説明不要なほど価値があること』です。知る人ぞ知るという価値は価格に反映されません。それは価値がわからないので欲しい人が少ないからです。NFTはその点で非常に不利です。価値が分からないからです。価格を上げにくい商品ということが前提です。
このような難しい市場で価値を証明できたBored Ape Yacht Club(BAYC)はオフラインでもっと価値を発揮します。アパレルでも飲食店でもBored Ape Yacht Club(BAYC)の価値は発揮できます。
オフラインで価値があるものをオンラインで価値をつけるのは想像以上に難しいです。NFTに参入を表明した大手は今まさにこの壁にぶつかっております。
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