住友生命保険相互会社がブロックチェーン技術を活用した実証実験を行います

国内ニュース

住友生命保険相互会社が、給付金自動請求実現へ向けブロックチェーン技術を活用した実証実験を行います。

生命保険会社向けに業務効率化のITソリューションを提供するTIS株式会社と、東京都八王子市を拠点とし情報通信技術による医療の高度化を目指す北原病院グループの医療法人社団KNI、および株式会社 Kitahara Medical Strategies Internationalと協力し、サービス展開を目指します。

従来は生命保険請求手続きにおける病院・患者・保険会社間で個別に煩雑なやりとりをし、別々に請求手続きを行うことが必要でしたが、ブロックチェーン技術を活用した給付金自動請求の仕組みによって、今後は複数機関で情報を共有することで請求書や診断書等の取り寄せが不要となり、医療機関・保険会社とのやり取り等が大幅に簡素化され、利便性が格段に向上することが期待できます。

本実証実験では、世界各国で金融・保険等様々な分野で利用されている R3社の「Corda(コルダ)」を採用しており、「Corda」はブロックチェーンの特長である堅牢性を持ちながら、限定的な情報開示・共有化 ができるため、医療情報等のセンシティブ情報を扱うことが可能となっています。

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

 

業界をまたぐ情報共有はこれまで挑戦はありましたが、なかなか定着はしませんでした。

保険会社や医療機関という母体の大きい会社が新しいテクノロジーの導入に対し前向きになるという事は、今のままでは成り立たなくなるという危機感も後押ししたことでしょう。

人間の体という究極にアナログなものを保険認定という形でデジタル化させることは難しく、過去に何度も保険不当未払いという形で問題視されてきました。

今回のブロックチェーンの導入により、情報連携のコスト削減だけでなく、保険認定の精度の向上、保険サービスのクオリティの向上など業界が成長する方向に進むことを期待しております。

また、団塊の世代の高齢化による2025年問題も保険業界では課題となります。

従来の保険の市場に捕らわれない新しい発想が市場に誕生する可能性もあります。

 

あわせて読みたい

三井住友フィナンシャルグループとSBIホールディングスは共同でブロックチェーン技術を利用する金融サービス基盤を構築していくことを発表

電通はブロックチェーン技術を活用した共同研究プロジェクトを開始すると発表