こんにちは。金崎明人です。
普段はテレビ東京やNHKくらいしかTVを見ませんが、たまたま面白い番組があり、つい視聴してしまいました。
今回はその話を題材にシンプル化することの大切さをお伝えしたいと思います。
21世紀の複雑社会を超定義
今とても気になるけど複雑な社会事象を一人語りのプレゼンドラマとCGなどを駆使した斬新な映像表現で誰もが分かるよう一気に解説していき、最後にその事象の壮大な相関図を作り上げる。
20代 30代の視聴者に向けて送る、新たな形の情報エンターテインメント番組。
今回とりあげるテーマは、暗号資産(仮想通貨)。
売れない漫画家、家長カズヒロ(町田啓太)は、出版社敏腕編集者、山根未来(橋本マナミ)に「暗号資産」をテーマにした漫画を売り込みにやってきますが、家長は「暗号資産」についてとうとうとしゃべりだし…。今、誰もが気になるが、複雑すぎてイマイチわからない暗号資産を徹底解明します。
インタビューで感じた人間の本質
その後、HPで出演者がそれぞれ感想を述べていたのですが、漫画家を演じた町田啓太さんのコメントで興味深いものがありました。
それは、下記の部分でした。
──どんどん変化していく世の中、期待と不安のどちらが大きいですか?
半々ですかね、やっぱり。何をやるにもそうかなと思うのですが、このような新しい企画に参加させてもらうのは、もちろん不安な気持ちがあります。ただやっぱり、楽しさや興味もあります。未来を考えるうえで、期待と不安は両方あると思います。でも不安があればあるだけ、同じくらい希望も強く抱ける気がしますね。
ここで人間の面白い部分を感じたので共有したいと思います。
それは、不安定なものを人間の脳は嫌うが、本能で可能性を切り開きたいという部分もあるという所です。
日本人のセロトニントランスポーターの型は圧倒的にSS型が多く、人口の3分の2強を占めると言われており、LL型のポジティブ遺伝子を持っている人は人口に対して3%未満という調査結果がありますので、日本人は慎重で臆病、神経質になりやすい傾向にあるといえるでしょう。
日本セルフエスティーム普及協会 日本人の自己肯定感が低い理由の一つは「遺伝子」が関係してる? より
詳しくは上記の解説に委ねますが、後天的な要素で大きく人は変わるものの、「初期OS段階」ではそれぞれの民族や人種が保有している遺伝子に大きく影響を受けるということです。
元来、生き物の生存本能として、不安定なものや複雑なものを、脳の負担を増やすものとして避ける傾向にあります。しかし、一方で自らの種を広げるために未知の領域への開拓願望を持つように遺伝子によってセットされています。
何だか不安だけど、ワクワクする、というのは脳と本能でプリセットされたものが同時多発的に起きている証明とも言えます。
もちろん、あくまで先天的なもので全てが決まる訳では無く、環境や行動で人は後天的に変わるということを決して忘れず、全ての原因を遺伝子に求めることはしてはいけない、と肝に銘じておかなければいけません。
シンプルに落とし込んで行動する!
よくベンチャー企業や新しいサービスが生まれた時に、ロジャーズのベルカーブの話が出されます。
端的に言うと、
イノベーター ⇒全体の2.5% 真っ先に手を出す人
アーリーアダプター ⇒全体の13.5% 情報を聞いて飛び込む人
アーリーマジョリティ ⇒全体の34% 良さそうと聞いてやってみる人
レイトマジョリティ ⇒全体の34% みんながやっているからやってみる人
ラガード ⇒全体の16% 最後に手を出す人
と、マーケットシェアの拡大に応じてどのような割合で導入する人が増えていくかという法則です。
イノベーターはスティーブ・ジョブズやイーロンマスク、スティーブ・ウォズアニック、ビルゲイツ、セルゲイブリン、ラリーペイジ、ジェフベゾス、ザッカーバーグのような所謂「ぶっ飛んだ人」のイメージで良いかと思いますが、とにかく「ワクワクしたら即行動」する人たちです。
次のアーリーアダプターはある程度の情報が出揃って、整理してから行動するようなイメージで、うまくアップルを引き継いだティムクックやマイクロソフト中興の祖と言われるサティアナディラのような人たちです。
普通の人は何かをする際に「こういう場合もある」、「前例がない」、「うまくいくはずがない」といったある種の言い訳を考え、行動しない人が大半です。
が、違いを生み出す人たちは、普通の人とは異なる何か、センスであったりリサーチ力であったり、仮説力であったりを持っています。
私含め、誰もがスティーブ・ジョブズにはなれませんが、情報収集とその整理次第で違い生み出せる可能性がぐんと上がります。
情報化社会と言われ、常に情報過多状態にいる現代人だからこそ、その情報を整理し、シンプルに捉え、自分の行動に落とし込むことが大きなファクターとなっています。
私も注意しているのですが「すぐググれば分かる」状態だからこそ、分かった気になり満足してしまうことが多々あります。行動なしでは何も得られないと頭では分かっているのにも関わらず、です。
因数分解すること
情報過多だからこそ、選択肢があり過ぎて身動きが取れなくなってしまう。
何とも皮肉な結果ですが、今手元にあるスマホがあるとどうしてもすぐ調べることができるので依存してしまいますよね。
シンプルに考えないといけないと分かっていても中々うまくできない方は、
物事を一つ、二つ上のレイヤー(枠組み)で分類してみる、パターン化してみる、何かに例えてみる、等 がオススメですが金崎明人の一番のオススメは「因数分解すること」です。
少しイメージしにくいかもですが、飲食店で例えると、
売上高=客単価×来客数 、来客数=時間帯×人数 、客単価=アルコール飲料+日替わり定食+サイドメニュー
といった具合に要素毎で分解していく行為です。
こうしていくと物事を構造的に捉える癖がつきますし、定量的、定性的にも物事を観察することができます。
さて、今回は少し抽象的な話でしたが、情報過多に陥らず、皆さまがよりよい一日を過ごせるようにお祈り申し上げます。
以上、金崎明人がお送り致しました。
この記事を書いた人
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東証一部上場企業で会社員として働くも、趣味の業界であるため、ストレスフリーで過ごす。 ファンダメンタル分析をベースに長年相場で戦い、経済的なストレスからも解放され、ストレスフリー。市場平均は常に超えてます。 社畜を軽蔑していることからか、辛口コメントなのがタマにキズ。
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