ジェネシス 事業売却で債権者を図る
倒産した暗号資産連レンディング企業のジェネシス・グローバル・キャピタルは、ニューヨーク南部地区破産裁判所で倒産についての計画を説明しました。
同社は債権者と協議を重ね、まずは資産を売却し、その後資金調達を行うことで事業売却を進める予定のようです。
同社の弁護士によると、今週中に債権者と合意に達する見込みで、できるだけ早く破産手続きを進める予定だが、合意に時間がかかりすぎる場合は調停委員を要請するという。
COIN POST
倒産が相次ぐ中、BTC上昇の要因を解説
FTXショックの連鎖倒産候補として危惧されていたDCGグループの倒産劇が始まっております。ジェネシス社の破産申請、コインデスク社の事業売却など具体的な動きも報道されるようになりました。
しかし、ビットコインの価格は鰻登りで上昇中です。事前に噂されていたことと真逆の事態が起きている状況です。これがなぜかを解説します。
仮想通貨の価格は需給バランスで決まります。どんな商品も需給バランスで決まりますが、電気ガス水道などの公共インフラは需給バランスだけでなく、政府などのより大きな組織の判断も入ります。
ビットコインは商品という側面もありますが、法定通貨として採用した国家からすればインフラです。市場規模が数兆円を超えた時点で金融市場でもなくてはならない存在となっております。
そのため大衆の需給バランスだけでは説明できない資金の流入が起き、価格をコントロールする意図が垣間見れます。
ビットコインには発行元となる組織は存在せず、その時代で最もビットコインの恩恵を受けている産業が介入をする傾向があります。マイニング事業者、トレーダー、取引所など利害関係者は多岐にわたります。
結局その多くはビットコインが上昇することに賭けているため、介入が始まるとビットコインの価格は上昇します。今回ネガティブなニュースが出始めた時、ビットコインの価格は下がりましたが、これは介入ではなく、市場からの撤退が相次いだためです。これは需要と供給のバランスといえます。
ここ数週間でビットコインの需要は大きく好転はしておりません。一部の資金がビットコインの価格を上げるために資金を投下しております。これが介入です。この介入がきっかけで需要が戻れば、本当の意味での価格上昇ということになります。
悪いニュースが立て続けで起きているのにビットコインの価格が上昇するカラクリはこのようなお金の流れです。
これを知っていてもトレードで立ち回ることは難しく、介入があるかないかは事前に100%確定情報として仕入れることはできません。日銀の為替介入と同じです。
とはいえ、介入が始まった価格帯やタイミングなどを知ることで今後のトレードを優位に進めることは可能です。ファンダメンタルズはボロボロですが、市場はビットコイン価格を押し上げたいという気持ちが強いので安値は切り上がったと考えて良いでしょう。
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