IOU(I Owe You)
英会話で使われる「I Owe You!」は、「助かったよ」とか「これで借りができたね」という意味で使用されます。
直訳すると「私はあなたに借りがある」という意味ですが、リップル(Ripple)の場合「借用書」のような意味合いで使用されます。
ゲートウェイ内に預金を入れることでIOU(I Owe You)が発行され、その預金を引き出すことでIOUは消滅(解除)します。
これを「IOU取引」とも言い、このIOU(借用書)により法定通貨、暗号資産問わず様々な通貨と交換が可能となっています。
またこの概念が「リップル(Ripple)は暗号資産ではなく取引プロトコルだ」と言われる所以です。
IOUの輪
では具体的にどういった仕組みなのでしょうか。
例えば、リンゴさんはゴリラさんに1万円を借りたとします。(リンゴとゴリラは友達)
ゴリラさんはラッパさんから1万円の商品を買いました。(ゴリラとラッパは友達)
しかしゴリラさんはリンゴさんに1万円を貸してしまった為、お金を持ち合わせていません。
そこでゴリラさんは「友達のリンゴさんに1万円貸してるから、この商品の代金をリンゴさんからもらって!」と言います。
ラッパさんは、「リンゴさんは僕の友達(ゴリラ)の友達だから信用できるな」と思い、それを引き受けます。
後日ラッパさんはリンゴさんから1万円をもらい、取引が完了しました。
通常であれば、この流れを証明するものとして約束手形や借用書のようなものを発行し、それを証拠として引き受けると思います。
リップル(Ripple)の場合、この約束手形や借用書に変わるものをシステム内にある「IOU」という形で発行し、その取引を信頼できる取引として証明しているのです。
更に広がるIOUの輪
先の例えは3者間での取引でした。
しかもリンゴ・ゴリラ・ラッパの3人は限りなく近所に住んでいない限り、成立は難しいものです。
しかし、リップル(Ripple)ではそれを瞬間的に広域展開をすることができます。
「リンゴ払い」はシステムによって無限に広がることが可能なのです。
リンゴさんはゴリラさんに1万円を借ります。
ゴリラさんはラッパさんから商品を買いますが、その商品はマリさんが持っています。
「マリ」という人物は、ラッパさんの友達のパンダさんの友達のダチョウさんの友達のウマさんの友達です。
ゴリラさんは友達の輪を信用して「リンゴ払い」にて承認します。
またマリさんも友達の輪を信用してゴリラさんに商品を渡し、最終的にリンゴさんから1万円を受け取ります。
この場合、これに登場する7人全員が一時的にIOUを所有していることになり、マリさんが1万円をもらった時点で全員のIOUが消滅することになります。
IOUの状況
IOUは債権者名簿のような形で管理されています。
その状況については、リップル(Ripple)の公式サイトで公開されています。
https://xrpcharts.ripple.com/#/graph/
まとめ
IOUは借用書のようなものとして発行される
お互い知らない人間であったとしても「友達(信用)の輪」によって広げることが可能
リップル(Ripple)の公式サイトにて閲覧することが可能
written by yuta takahashi
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