KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)ミートアップ参加レポート

対談&インタビュー

先日都内で行われた KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC) のミートアップイベントに参加してきました。
コインオタク伊藤が参加し、公式取材班としていくつか質問をしてきましたのでご報告いたします。

 

KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNCミートアップイベント概要

イベント概要

日時:3月13日(火)18:15~20:30
場所: BaseLayer株式会社セミナールーム
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-14-5 第16スカイビル4F

 

登壇者はKyberNetwork CEO兼co-founder ロイ・ルー氏

KyberNetwork(カイバーネットワーク)のCEOであるロイ氏は、暗号通貨の調査会社で働いていた経験があり、 Devcon(デブコン)※に登壇した 過去もあります。
さらに、このKyberNetwork(カイバーネットワーク)はヴィタリックもアドバイザーとして協力しています。

※Devconはイーサリアム開発者のためのカンファレス

 

Kybernetwork公式URL

 

コインオタクが公式取材班

大変ありがたいことに公式にミートアップの様子を取材するメディアとしてCOIN OTAKUへお声かけをいただきました。

 

KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)ミートアップイベント当日の様子

ミートアップの様子を日本語で紹介

当日のミートアップにてロイ氏がプレゼンされていた内容を日本語でご紹介します。

 

ロイ氏
ロイ氏
みなさんこんばんは。来てくれてありがとうございます。

私は今回が初来日なんです。皆さんにお会いできて光栄に思います。
私の名前はロイです。KyberNetwork(カイバーネットワーク)のCEO兼co-founderです。

 

私たちがやっていることは、 暗号通貨の分散型取引所プラットフォームを開発 することです。
今日はカイバーネットワークについて説明させていただきます。

近年、暗号通貨市場はブロックチェーン技術とともに大いに盛り上がっています。
時価総額を見ても、驚異的な成長をしていることがわかります。
2年前の2015年と比較しても2017年はこれだけ市場規模が拡大したのがわかります。

人々がこの新しい技術や概念に大きな期待を抱いているのがわかります。
これまでに生まれたトークンは数千種類にも及び、保有者数も増えました。

ところで、本日ここにいらっしゃる方でマウントゴックスを覚えている方はどのくらいますか?

(会場2人が手を上げる)

では、どのくらいのビットコインが盗まれたか覚えていますか?

(会場誰も回答できず)

正解は、80万BTCでした。
それだけの大きな事件が起こったことで2014年はこの棒グラフでもわかるように、大衆の不信を買ったことで取引量は落ち込んでいることがわかります。

しかしながら、マウントゴックスばかりが重大事件として取り上げられる一方で、世界中では無数のハッキング事件が起きています

 

今年1月にはコインチェックがハッキングされたことも記憶に新しいですね。
私たちは仮想通貨取引所を信用しなくてはなりません。
いわゆるカウンターパーティリスクを負っています。
ここで改めて 非中央集権的システムの重要性 が浮き彫りになります。

そして、今回の大きなテーマである 分散型取引所(DEX/ Decentralized EXchange)が今後主流になっていく のではないかと思っています。
特に0xプロジェクト・OMISEGOや私たちのカイバーネットワークなどのメジャーなプラットフォームはこれからの暗号通貨の発展に大きく寄与するものと思われます。

以下、そのプロジェクトの中身を紹介していきます。
まずはこちらをご覧ください。
これは他のプロジィクトとの差別化を表したものです。

分散型取引所をグループ別に分けたとき、その一つ目のグループにはイーサデルタ・エアースワップ・0xプロジェクトが含まれます。
これらはブロックチェーン外での注文のうち、ブロックチェーン上に登記される仕組みです。
このモデルは一連のシステムを信用しなくてはならないという欠点があります。
OMISEGOはまた違ったモデルとなっています。
その大きな特徴として完全に他から独立したネットワーク上でしか取引がなされないということが挙げられますが、取引はプラズマチェーン上で行われます。

ここでカイバーネットワークが何かをしたいかというと、 利用者に安全で使い勝手の良い信用の要らない分散型のプラットフォームを提供 することです。
他とは違うチェーン上での分散型取引所として、速く安全に取引をさせ、その流動性をあげることを目指します。

 

ではそれをどうやって実現していくのかをお話しします。
まず大きなポイントは 完全オンチェーンでの取引を実行 することです。

 

そうすることで利用者はハイブリット式だった従来のシステムと比べ、信頼をもとにすることがないためその安全性について余計な不安を抱く必要がなくなります。

2つめの特徴はイーサデルタなどに使われている オーダーブックを取り除いた ことです。

オーダーブックを採用しない理由は2つあります。

一つ目は、利用者にとってはそれを見たところで複雑であるために理解できないことがあるということ。
二つ目は、オンチェーン上に導入するには技術的に難しく、利用者にとってもコストがかかってしまうということです。

そして私たちが普段から利用している 銀行のような身近な取引を実現するためにリザーブという仕組みを導入 します。

これにより流動性が上がり、より円滑な取引を実現するでしょう。

また、取引の際に スプレッドを設けることで運営費とするほか、利用者にとっての利便性を高めるシステムなども導入 していきます。

 

 

カイバーネットワークは業界でも有名なウォレットやサービスと提携していき、ユーザーがより便利に使えるような仕組みを作っていきます。
わざわざカイバーネットワークのウェブサイトにログインせずとも、そうした 使い慣れているツールとの互換性を高めることで利用を拡大 していきます。
いつも使っているスマートフォンの中にインストールされているウォレットを今まで通り開くだけで良いのです。

実際の運用についてですが、利用者がトークンAとトークンBに交換したいとき、カイバーコントラクトはリザーブとの仲介役としての役割を果たします。

トークンの受け渡しについては一本の簡単な繋がりによって成り立っているのです。
リザーブを運営している人はトークンAとトークンBの価格を一定化させることで流動性を保つことに寄与します。
誰でもリザーブすることができ、それが増えていくことでよりトークンの価格を適正ものにしていくことができます。

こちらが私たちのロードマップとなっています。

昨年9月にはトークンセールを終了しており、現在は10000人ほどの限定的なプラットフォームの公開にとどまっていますが、約1週間後には一般向けに公開する予定となっています。
そして今年末にはより複雑なシステムを稼働させる見込みです。

これから進んでいく開発を進めていきますが、まずは取引量を増大させることが先決であり、利用者にとって便利なものにする必要があります。

カイバーコントラクトリザーブコントラクトオペレーターコントラクトの3者の体制を整えます。
最後に市場の将来性に関する見通しを立て、一定数のリザーブを確保すること、価格の再調整をしなくてはなりません。

 セキュリティ面で極めて信頼度の高いハードウェアウォレットとの提携 をしていきます。

それも人気のウォレットとの提携を急ぐことで市場の獲得につなげていきたいと考えています。

例えば、すでに提携を結んだ中国で人気ウォレットIm Tokenはカイバーへの切り替えがなくても、そのまま使え、トークンの売買などが行えます。

私たちは他のプラットフォームとも連携を取っています。

こうした連携プラットフォームから100万人以上のユーザーをカイバーに呼び込んでいきます。

また、マーケティングや流動性の確保という観点でのサポートを受けます。

カイバーが開発するアプリケーションについていくつかの項目にわけて説明していきます。

 

図を見ていただければわかるように、カイバーネットワークではデポジットを入れたのちに既出の手順で決まったレートを見、取引を実行後にトークンを得るという流れになります。

レートの確定まではおよそ15秒~30秒しかかからないという速さです。

決済手段として利用する場合、店舗が要求するトークンへの自動変換もできます。

完全なオンチェーンシステムを導入していることから、他のアプリとの連携も簡単にできます。

この場合においても、それぞれが異なるトークンを有している場合は、カイバーネットワークが変換を受け持ち円滑な取引をサポートします。

他の分散型アプリケーションの場合でも、トークンの売買を一括してカイバーが行えるため、無駄のないスムーズな取引を実現します。

ゆくゆくはより複雑な取引も行えるシステムへと改良していく予定であり、カイバーを中心としたスマートコントラクトを最大限活用した仕組みを作っていきます。

冒頭の繰り返しになりますが、現在の世界の取引所はセキュリティ面での不安が大きい他、通貨ペアによっては極端に流動性が低いことなどの問題を抱えています。

その点をカイバーは改善し、利用者に使われやすいプラットフォーム作りを目指します。
DAXについてはそれぞれのトークンを保有していないと取引ができないことがあるため、こうしたシステムは大いに便利であると言えるでしょう。

 

ここから質疑応答

 

質問者1 なぜ分散型取引所はトランザクションフィーが高額となっているのでしょうか。

ロイ氏
ロイ氏
ネットワークに対しての支払い システムを動かす費用がかかるからです。

カイバーはトレードのボリュームによるがガスフィーのみに抑えられるように開発を進めていきます。

 

質問者2 予約マネージャーはどうやって価格決めているのでしょうか。また、誰でも予約マネージャーになれるなら安定性を損なうような気がします。

 

ロイ氏
ロイ氏
マネージャーが恣意的に決めるのではなく、他の取引所のレートを参考にして適正価格を決めていくシステムとなっています。

マネージャーに特権が与えられるわけではありません。安定性についてはこれから取引量を増やして多くのリザーブをつけて安定化を図っていきたいと考えています。

 

質問者3 カイバーの収入源を教えてください。また、予約マネージャーにはどういう人がなれるものなのでしょうか。

ロイ氏
ロイ氏
予約マネージャーが就任する際にフィーを払う必要があるため、そこから報酬を得ていきます。

フィーを支払えば誰でもなることができます。

 

質問者4 取引通貨の種類が10種類程度ということですが、今後の見通しについてお聞かせください。

ロイ氏
ロイ氏
これについては新規通貨の導入にコストはほとんどかからないため、いつでも増やすことができます。

順次進めて行く予定です。

 

当日のkyber network ミートアップの様子はこちら

 

 

Ethereum Japan主催のミートアップについて

【3月25日@北参道】Gnosis・Herdius・MakerDAOミートアップ(イベントは終了しました)

最新のイベントはこちらから

Gnosis(ノーシス)は「分散型予測市場のプラットフォーム」の開発を目指すプロジェクトです。群衆の知恵を集結し、未来の出来事の結末を予測し、それが当たると報酬が得られる仕組みを構築しています。分散型予測市場は、ブロックチェーンを活用することで、ブックメーカーのような胴元を介さず、オッズや結果や配当といった作業が全て自動で実行されます。この仕組みは競馬などのギャンブルのみならず、保険などの他業界にも大いに活用でき、既存の仕組みよりも多くの人がその恩恵を受けられると期待されています。
彼らは高い開発力を武器に、次々とプロダクトをローンチしています。昨年はOlympiaというサービスのトライアル期間を設け、多くの人にその魅力を体験を通じて伝えました。

 

Herdius(ハーディウス)は、暗号通貨を扱う上では不可欠なプライベートキーを安全・安心して管理できる技術を開発しています。それをもとに、次世代型の分散型金融インフラストラクチャの構築を目指しているプロジェクトです。このインフラストラクチャは、異なるブロックチェーン上のユーザー同士が暗号通貨を取引する際に、プライベートキーを奪われたり、紛失したりするリスクを減らし、暗号通貨普及に大きく貢献するプロジェクトの一つ、と業界について先見の明がある人々から注目されています。

 

MakerDAO(メーカーダオ)は、今後需要が増えると想定されているStablecoinの実装を目指しているプロジェクトです。イーサリアムにて稼働するDappsが増えるに伴い、法定通貨建て価格を基準とする安定した取引ができる暗号通貨が求められる場面が増えるでしょう。MakerDAOは、イーサリアムを担保にかけることでDAIトークンを発行します。その価値は1DAI=1USDのレートを可能な限り維持するために、非常に複雑・緻密な設計を行なっています。

 

【イベント詳細】
日時:2018年3月25日(日) 17:00~19:30
場所: BaseLayer株式会社
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-14-5 第16スカイビル4Fアクセス:副都心線「北参道」駅 2番出口を出て左折してお進みください(1分以内)

当日のタイムテーブル
17:00-17:15 入場 (15分)
17:15~17:20 開会あいさつ
17:20~17:45 Gnosisキーノート・質疑応答(25分)
17:45~17:55 休憩(10分)
17:55~18:20 Herdiusキーノート・質疑応答(25分)
18:20~18:30 休憩(10分)
18:30~18:55 MAKER DAOキーノート・質疑応答(25分)
18:55~19:05 休憩(10分)
19:05~19:30 交流

 

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