SWELL(スウェル)最終日の重大発表とは?
リップル(Ripple)のカンファレンスSWELLは、計3日間に分けて開催されました。
リップル(Ripple)の国際会議SWELL(スウェル)とは
初日、2日目と錚々たる顔ぶれが登壇し、数多くの著名人・企業・団体がリップル(Ripple)の描く構想、ILP(Inter Ledger Protcol)技術、Ripplenetの普及などに賛同しているということが分かりました。
突如開始されたカウントダウンに始まり「凄いことを発表するよ」的な発言などでリップラーを煽りながらも、XRPの価値上昇に直結する内容が発表が発表されなかっただけに、その期待は最終日の登壇者に集まります。
ではその最終日である2017年10月18日には、どんな発表があったのでしょうか。
最終日の登壇者は唯一ひとりだけ
最終日の登壇者はドン・タプスコット(Don Tapscott)氏ただひとりだけです。
ドン・タプスコット氏はGlobal Solution Networks会長、タプスコットグループCEO、トロント大学経営大学院非常勤教授などの経歴を持ち、テクノロジーが社会や経済にもたらす社会的・経済的影響を研究してきた第一人者です。
またブロックチェーン・レボリューションなどいくつものベストセラー著書を持っています。
著書:ブロックチェーン・レボリューション
ドン・タプスコット氏によるブロックチェーン革命
ドン・タプスコット氏は、暗号資産の有能性よりもそれを支えるブロックチェーン技術の有能性の重大さに気づき、
本当に社会に影響を与えるのはブロックチェーンであり、インターネットを情報のやり取りを可能にした第1波だとすると、現在起きようとしている次世代の波は価値のやり取りを可能にするものだ
と主張しました。
そして彼はブロックチェーン技術による革命について、様々な角度から分析をしました。
様々な角度から世の中に影響を与える
金融サービスに対する影響
現在の中央集権化されたサービスは、ハッキングなどのリスクが高く、利用したくてもできないユーザーを生んでいると指摘しました。
手紙がE-mailに変わり秒速でやり取りができるようになったことを例に挙げ、同様な革命を金融サービスにもたらすと語っています。
企業に対する影響
ブロックチェーン技術を利用し
「いかにコストを下げるか」よりも「どのような価値を創造していくか」
が大切だと述べ、GoogleやAirbnbに代わるものを創造することも可能だと言いました。
政府に対する影響
ブロックチェーン技術は
・政府に対し念願の低コスト化
・民主主義機関の強化
・中央銀行システムの変革
の3つの影響を与えるだろうと主張しました。
情報をブロックチェーンで管理することにより、悪質な犯罪者を取り締まりや投票のオンライン化、情報の透明化、契約の自動化、新たなプラットホーム作成など、様々な分野で取り入れることが可能であると説明しています。
リーダー達の適応性
新たな技術や革命が起きると、賛同以外にも批判や懐疑的な声も拡散されてしまうことに懸念を抱いていると述べました。
先のJPモルガン・チェースのビットコインに対する批判的な発言について例に挙げ、その界のリーダー達は上手に適応性を持つべきだと話しています。
政治介入による制約のリスク
暗号資産に対し、中国を始め多くの国が批判的な考えを持ち、前向きな考えを持つ国は未だ少ないのが現状です。
特に中国に対しては、以下のように反論しています。
「ビットコインの取引量は、今後も中国元の取引量の1%にも満たないでしょう。よって、彼らの公式通貨を本当の意味で守りたいのであれば、”元”をブロックチェーン上で使用し、次世代の通貨にするべきだ」
引用:http://coinpost.jp/?p=7019
ドン・タプスコット氏は、国としてブロックチェーン技術が成長し続けられる環境を考慮した政策を施すべきだと主張しています。
2017年ビットコイン(Bitcoin)の各国の見解まとめ
適切な管理が必要
ブロックチェーン技術はまだ発展途上の初期段階にあるとし、適正な管理により普d及しなくてはいけないと言います。
またこの技術を浸透させるためには、
「この技術を使用してどのようにビジネスを立ち上げるか」ではなく、「このエコシステムにどのように参加していくか」
を考えることが大事だと述べています。
戦略的な利用
この技術多様性をしっかりと理解し、どのような分野にどのように応用されるのか、企業においてもマネジメントシステムをどう変革するのかをしっかりと考える必要があると述べました。
そしてブロックチェーンの未来は非常に明るく、この技術は前例がないながら順調に発展していっているとまとめています。
SWELLが伝えたかったことは技術革命の素晴らしさ
XRPネットワークの設計者が
「リップル(Ripple)社は、SWELLはXRPの価格を上げるために開催したわけではなく、新しいパートナーと今後に繋がる提携を目指すのが目的です」
と語っていたように、
SWELLは3日間を通し、XRPの価値に直結するようないわゆる「爆弾発言」は無く、着実に技術は進歩しているということを世に知らしめたカンファレンスであったと見ることができます。
リップル(Ripple)のもたらす革命は各国の金融機関を巻き込み、既にxRapidによるの実送金は成功。海外送金に革命を起こすことに成功しています。
ブロックチェーン技術がもたらす革命により、次の時代はすぐそこまで訪れていると感じることができるでしょう。
まとめ
☑ 最終日はブロックチェーン技術に詳しいドン・タプスコット氏が登壇
☑ 金融商材としてではなく、新たな時代を作るための技術に着目した内容であった
☑ SWELLは3日を通して既に実装された技術革命と、今後の技術革命に対する期待について伝え、大成功を収めた
written by yuta takahashi
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