ヴィタリック・ブテリン氏のXアカウント乗っ取り: 被害額1億円超
ブロックチェーンセキュリティのPeckShield社は、仮想通貨イーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン氏のX(旧称ツイッター)アカウントがハッキングの被害に遭ったと報告しました。
犯人はフィッシング詐欺を使用し、ユーザーを欺いてNFTを取得しました。
被害額は1億円以上とされ、多くのNFTが盗まれています。
ブテリン氏の父親は、関連投稿を無視するようにと呼びかけましたが、アカウントが回復されたかは不明です。
また、イーサリアム開発者のKhoo氏もNFTを盗まれ、その価値は数千万円に上ると言われています。
バイナンスのCEO、ジャオ氏は、著名人のアカウントが攻撃の対象となることを指摘し、セキュリティ向上を訴えました。
Xのアカウント乗っ取りは、過去にも発生しており、注意が必要です。
ヴィタリックのX(Twitter)アカウントハッキング被害か フィッシング詐欺の被害額1億円相当に
COINPOST
WEB3.0とスマートコントラクト:未来の「嘘のないインターネット」への道
イーサリアムの創設者、ヴィタリック氏のツイッターアカウントがハッキングの被害に遭ってしまったというニュースは、投資家にとっては大きな関心事です。
これを機に、WEB2.0のリスクに満ちたプラットフォームが、安全なWEB3.0へと進化するのかを考察したいと思います。
ネットの安全性について、20年以上前、元2ちゃんねるの管理者は「嘘と嘘を見分けられない人はインターネットを利用すべきでない」と言っていました。
その助言は今も変わらず、インターネットを使用する際の注意点として「嘘を見抜けないのは自分の責任」と語られることが多いです。
しかし、WEB3.0の時代に突入すると、「嘘のないインターネット」が誕生するのです。
これは、完璧な身元認証を持つSNSの登場だけではありません。
未来を予知できるインターネットが出現するのです。これは、スマートコントラクトの力です。
例えば、「1,000円を振り込めば、商品を送ります」と言われた時、相手が家族や友人、大手企業であれば安心して取引ができました。
しかし、家族や友人が勘違いをしていたり、騙されていたりした場合、そのフィルターは意味をなさないです。
大企業も破産寸前であれば、約束を果たせないことも考えられます。
どれほどの身元認証が完璧でも、嘘は存在します。
嘘のない世界とは、未来を予測できることを意味しています。
『1,000円支払うと何が起こるかを、支払う前に確認できる時代』に私たちは生きています。
これは夢物語ではなく、すでに、一部の場所でこのシステムが実装されています。
このような未来では、相手がボットであろうと、AIであろうと、元犯罪者であろうと、約束が果たされれば、相手が誰であるかはあまり問題ではありません。
もちろん、この仮説はデジタルデータ上で取引が完結する場合を想定しております。
現在「Kekkai」というサービスを使うことで、詐欺のほとんどを未然に防ぐことができます。
そのメカニズムは先にスマートコントラクトが読み取られ、何らかのアクションを取る前に未来の結果が返されます。
現在、これはいくつかのWEB3.0サービスにのみ有効ですが、将来、すべてのオンライン決済がスマートコントラクトになると、詐欺が完全に根絶される日が来るでしょう。
そうなると、オフラインで顔を合わせて話をすること自体が恐ろしくなるかもしれません。
スマートコントラクトが言葉以上に信頼される時代に私たちは生きていくのです。
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