マイナンバーカード×Web3:「マイナウォレット」の新時代
a42x株式会社は、「マイナウォレット」の開発を進めており、このウォレットは日本のマイナンバーカードを活用してWeb3ウォレットを管理するサービスです。
イーサリアム財団の助成プログラムにも選ばれました。
「マイナウォレット」の利点は、受信者の身分をマイナンバーカードで確認することで、一意のアドレスを生成し、デジタル資産を送付することができます。
このウォレットはアカウント抽象化という新技術を採用しており、ユーザーのセキュリティを向上させ、問題のリスクを低減することが期待されています。
a42xの目標は、マイナンバーカードの利用者がWeb3技術にアクセスできるようにすることです。
マイナウォレットは、公的個人認証サービスとも連携しており、将来的にはプライバシー保護機能の追加も予定しています。
マイナンバーカードからWeb3ウォレット作成、「マイナウォレット」イーサリアム財団支援先に選出
COINPOST
マイナウォレットの登場:日本の仮想通貨業界に新たな風
マイナウォレットは、マイナンバーカードを使用した新しいウォレットサービスとして大きな注目を集めています。
一部の人々は、マイナンバーカードの使用に政府の陰謀を疑う声もありますが、中立な立場で解説をします。
このサービスが誕生した目的はマスアダプション(大衆へ普及させる)です。
誰でも簡単にすぐに利用ができることが重要視されております。
当然、現時点でウォレットを利用している、アーリーアダプター層からすると『いらないサービス』となります。
ニーモニックコードを控えて利用する現在のウォレットは完全自己責任です。それが、不便と考える人もいれば、それが安心だと考える人もいます。
マイナウォレットは、マイナンバーカードが必要ですから、自分ではコントロールできないところにリスクが存在します。
銀行に全財産預金している人は問題ないですが、仮想通貨の人は銀行を信じておらず、タンス預金の方が資産が多かったりします。そういう方には向かないでしょう。
マイナウォレットは日本の大衆に合わせて設計されており、主な機能は保管と送金に集中していると考えられます。
マイナンバーカードが選ばれた背景には、運転免許証やパスポートよりも普及率が高いため、という理由があります。
「アカウント抽象化/ERC4337」という言葉に疑問を持つ方もいるので解説をします。
これはEthereumが現在取り組んでいる仕様の一部で、大衆の利用をさらに進めるためのものです。
具体的には、複数デバイスでのログインの有効化、ガス代の代理払い、ハッキング被害防止など、ウォレットを利用する上で課題と言われるものを解決するための仕様です。
マスアダプション(大衆へ普及させる)サービスは、分散型と中央集権の間のサービスといえます。
最後に、私自身はマイナウォレットを利用する予定はありません。
理由はすでに十分なウォレットを持っているからです。しかし、マイナウォレットがもたらす市場への影響は大きいと期待しております。
その他のおすすめ記事
【伊藤が解説します】仮想通貨の新しい国際的規制:マクドナルドで女子高生が語るビットコインの価値
【伊藤が解説します】メタマスクの新機能:仮想通貨の現金化とその影響
【伊藤が解説します】主要な日本の金融会社の仮想通貨カストディーサービス参入
この記事を書いた人
-
「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
現在、毎週TwitterとYoutubeにてLIVEを発信中。
▶︎Twitter ▶︎YouTube ▶︎LINE
最新の投稿
- ニュース2024年10月11日【伊藤が解説】日本のウォレット規制緩和でWeb3市場に新たな風
- ニュース2024年10月9日【伊藤が解説】仮想通貨とキャズム:日本が見落とす世界の波
- ニュース2024年10月8日世界初のWeb3.0ラーメン店!貝心のいち撃がWorldcoinに対応
- ニュース2024年10月7日【伊藤が解説】DeFi市場の復活に期待!イーサリアムがリードする未来