イーサリアム「Dencun」アップグレード、実施遅れの可能性
イーサリアムの次期アップグレードである「Dencun」の実施が、予定より遅れる可能性が浮上しました。
21日に開催された「コンセンサスレイヤーミーティング118」で、開発進捗に関する議論が行われました。
予定していた今年の実施が、来年初めになる見込みです。
パブリックテストネットでのテスト遅延が主な理由とされ、今年11月に予定されるイーサリアムのイベント「Devconnect」前に実施が困難との見通しをTim Beiko氏が示しました。
「Dencun」は、「Deneb」と「Cancun」のアップグレードを組み合わせた名称で、取引手数料削減の機能が注目されています。
L2技術の需要増加を背景に、その注目度は高まっています。
遅延の情報にも関わらず、テストをしっかりと実施した上でのローンチを求める声もあります。
イーサリアム「Dencun」2024年に実施か テストが遅れる可能性が浮上
引用元:COINPOST
イーサリアムアップデート遅延:未来の成長と影響
2023年内に予定されていたイーサリアムの大型アップデート「Cancun-Deneb」、通称「Dencun」の進捗が発表されました。
リリースが延期される可能性が浮上しています。
このニュースによる、イーサリアム価格の影響は軽微ですが、ここ数日、使用率が減少しているイーサリアムが今後どのように成長していくのか、私の個人的な見解を解説します。
まず、アップデートの遅延は確かにあるものの、その影響はこれからも軽微であると考えられます。
イーサリアムがそのキャパシティを超えて利用されている場合、Gas代(利用コスト)を削減するためのDencunアップデートはとても重要です。
しかし、2023年9月時点では、イーサリアムのGas代は史上最低価格を維持しています。
この環境が続けば、Gas代を大幅に下げる緊急性はないでしょう。
Dencunアップデートは、未来の需要のためのアップデートとなります。
なぜイーサリアムの需要はこれほど大きく変動するのでしょうか?
その理由はブロックチェーンを使った挑戦が何度も繰り広げられてきたからです。
DeFiやNFT産業の誕生も、イーサリアムの需要を大きく押し上げた要因の一つです。
現在、DeFiやNFTは下火傾向にあり、イーサリアムの処理能力に巨大な負担をかけることはありません。
DeFiブーム、NFTブーム、メタバースなどの新しいWEB3.0産業の誕生とともに、イーサリアムは再び大きく成長するでしょう。
言い換えれば、イーサリアムの成功は、WEB3.0自体の成功と相関しています。
いまは一般的な企業でもビジネスにブロックチェーンを取り入れる動きが始まっております。
仮想通貨市場においてイーサリアムにほとんど競合がいないかもしれませんが、中央集権に視点を広げると、CBDC発行プラットフォームや企業のDX化などの大手競合が存在します。
仮想通貨でポートフォリオを構築する場合、保有資産の大部分はイーサリアムベースとなるでしょう。
イーサリアムはまだ挑戦の最中であり、イーサリアムに偏りすぎることはリスクが大きいため注意が必要です。
仮想通貨という限られた市場だけでなく、ブロックチェーン、WEB3.0産業まで視野を広げていくとイーサリアムがどのように成長していくのか、どのようなリスクを抱えているのかがよく見えてきます。
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