ステーブルコイン普及に潜む新興国リスク
ムーディーズは最新レポートで、ステーブルコイン普及が新興国の通貨主権や金融安定にリスクをもたらすと警告しました。
銀行預金の流出や中央銀行の政策効果の低下など「クリプト化」の進行が懸念されます。特にラテンアメリカや東南アジア、アフリカでは送金やインフレヘッジ需要により急速に採用が進行中です。
欧州はMiCA、米国はGENIUS法、中国はデジタル人民元を軸に規制整備を進めていますが、世界的には依然として規制が断片的で、ペッグ崩壊時に政府が救済を迫られるリスクも指摘されています。
ステーブルコイン普及が新興国の金融安定にリスク ムーディーズが「クリプト化」を警告
Cointelegraph
ステーブルコイン競争が突きつける新興国リスク

世界各国、日本を含めてステーブルコインの整備に力を注いでいます。
Web3市場の成長が期待される一方で、急速に拡大するステーブルコイン市場はいくつかの重大なリスクを抱えています。
その代表的なものが、新興国の中央銀行による通貨コントロールが効かなくなる問題です。
法定通貨は国家の経済政策を支える重要なツールですが、ステーブルコイン市場の拡大によって特に新興国は自国通貨の影響力を失う危険性があります。
日本も例外ではなく、現状でも米国依存が大きい中で、ステーブルコイン競争に敗れるとさらに依存度が高まる懸念があります。
競争に負けた国は自国の景気をコントロールする手段を失い、経済が停滞するリスクを抱えるため、各国は必死に整備を進めています。
しかしこの波に乗れない国々、特に新興国からは、すでに遅れが目立ち始めています。
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