2023年1月4日20時に配信を開始した、YouTube Live「コインオタク伊藤健次 質問すべて答えます!」の内容をまとめた記事になります。
https://youtu.be/5n7zgI3iYII
質疑応答
ーーーー以下、抜粋ーーーー
ドルインデックスとビットコインのアノマリーについて
アノマリーというのは非常に何度も何度もあって、繰り返されている事象なんですね。
具体的に繋がっていなくてもアノマリーって言ったりするんですよ。
例えば冬に雪が降ったらこうなるみたいなものって証明されなかったりするんですけど、でも経験則で絶対にこれは売れるんだとか、そういったものってあると思うんですが、こういうのを全部、金融の世界でアノマリーって言ったりします。
アノマリーって証明されていないことなので、「アノマリーはオカルトだよ、信用に足るものではないよ」みたいに言う方もいれば、「アノマリーというのは証明されていないだけで、実際には相関しているんだ」と、影響することがあるんだと、だからアノマリーには乗っかるべきだって両論があります。
伊藤は、というよりも、仮想通貨投資家さんはアノマリーぐらいしか信頼を寄せられるものはないんですね。
企業が発表しているわけでもないですし、市場がまだ10年足らずというところで、しっかりとした論文とか理論が提唱されているわけでもないので、毎回毎回変わってしまうので、結構アノマリーを信じる方は多いんじゃないかなと思います。
今回、ドルインデックスの話とビットコインの価格の相関関係という話なんですが、相関関係ってあったりなかったりするんですね、このマーケットは。
すごく厄介なんですけど、1、2年続いた相関関係とかアノマリーも、3年目に絶対にあるのかというと、意外とそうではないケースがあります。
ビットコインで初期のほうにアノマリーと言われていたのは、シリコンですね。
「シリコン価格がビットコインの価格と連動する」みたいな話があって、これはビットコインの価格が上がったからシリコンも上がってるみたいな捉え方もできるんですけど、そういった時代はありました。
じゃあ今、シリコン価格とビットコインが連動するかというと、ハッシュレートですら反比例してるという状況で、ずっと昔に言われていた正しい常識というものが大きく覆っている状況だったりします。
いろんな通貨と比較した時に、ドルの立ち位置が上なのか下なのかというのがドルインデックスですけど、ドルが高い・ドルを買いたいという人が多いマーケットではシンプルに、仮想通貨だけじゃなく他の金融商品からもお金は引いてるんですね。ドル買ってるから、みんな。
ドルがなんで買われるかというのは、それはその時によるわけですよ。
その時の事表によるんですけど、とりあえず今はアメリカの政策ですね。
アメリカの経済施策の中で、ドルを持ってた方が得するよ、という施策をやってるので、ビットコイン持ってたり金持ってたり、株式持ってたり、不動産にしてるよりも、ドルを持ちたいという方が多いので、結果、ドル買いに走ってるという状況になります。
アノマリーというか、結果そうって感じですね。
例えばドル円チャートと考えた時に、ドルも高くて円も高いというのは存在しないわけですよね。
どっちかが必ず売られるというか、円からドルに流れていないとやっぱりおかしくて、円にもドルにも流れてるというのはなかなか無いわけですね。
トレードオフの関係にあるわけですね。
トレードオフの関係なので、ドルも高くてビットコインも高いというのは理論上はあり得るんですけど、やっぱりまだまだドルのマーケットの方が大きいですから、ドルが高い=ビットコインの価格が安い、はあるんですけど、ドルが安くなったら、お金は意外と別のものにも分散しますので、必ずしも仮想通貨に流れるってわけではないですね。
そのような形で理解していただけると、ドルインデックスと仮想通貨の相関関係というのがわかると思います。
このドルインデックスと比例してるよ、というのは、なんとなく皆さん聞いたことがあると思うんですけど、ちゃんとした相関関係で出したんですけど、相関してないんですね。
やっぱりこれは雰囲気なんですよ。
雰囲気で「おそらくそうだ」と言われているのも、実際に数字に起こすと違うということがありますので、ドルインデックスとビットコインは相関してないです、今は。
ただそう言われてるし、理論的にはそう言われた方が納得がいく、それぐらいの感覚で抑えておいていただいてもいいかなと思います。
イーサリアムの上海アップデートで価格は上がる?
イーサリアムの3月アップデートの上海について教えて下さい。価格の上昇もありそうですか?
すごく重要なイーサリアムのアップデートニュースですけど、上海アップデートで何が変わるかというと、ステーキングが自由になります。ステーキング追加でやることもできるし。
今でもステーキングを仲介してるサービスがありますから、別に今でもできるんですけど、ステーキングの解除が始まるわけですね。
上海アップデートしたらイーサリアムの価格が下がるという人もいれば、価格が上がるという人もいます。
下がるという理論は結構わかりやすくて、2年前に預け入れした市場の10%ですから数兆円ですね。
イーサリアムは20兆円弱ありますから、2兆円ぐらいの金額がステーキングで預けられてるんですね。
もちろん、これは運用されてイーサリアムが増えた状態で返ってくるという状況になるんですけど、「それって売られるよね」と予測する人はまあまあいるわけですね。
2年前のイーサリアムと比較した時に、2020年の7月8月ぐらいの水準なんですよ、今。
実は半分ぐらいが損失を被ってる、いわゆる含み存の状態で、今、仮想通貨の市場をやっているんですね。
ちょうど今ぐらいの価格だったら売るか売らないかというのは結構悩むところではあるんですけど、売られる派の人は上海の後にイーサリアムも下がると言います。
売られるのではなくて、むしろステーキングが解放されることによって、どんどんイーサリアム持ってる人はステーキングするんじゃないか、と。
今だいたい10%から20%の間がステーキング率だと思うんですけど、これが半分ぐらいステーキングするとか、そういう風になれば当然イーサリアムがロックされて価格が上がっていくという、2つの話があります。
イーサリアムはこの上海のアップデートとかステーキングのやりやすさに関わらず、どんどんアップデートしてるわけですね。
技術的にも良いものになっていますので、普通にシンプルに上がると思いますし、この上海アップデートもポジティブに受け入れられるんじゃないかと予測をしております。
なので、伊藤は価格は上がる派ではあるんですけど、気になる方は色々調べてみていただければと思いますし、イーサリアムをさわってるにも関わらずステーキングしていない方は、今回のタイミングでステーキングも視野に入れてみてもいいかな、と思います。
リップル裁判、どちらが有利?
リップル裁判!今どちらが、有利そうですか?
リップル裁判が、もう和解が無いんじゃないか、というところで伊藤も何回か発言をさせていただいたんですが、リップル裁判もめちゃくちゃ両論あるんですよ。
最短でいつ終わるかなんですけど、予測としては3月31日ですね。
3月末までに出るんじゃないかと言ってる方が多いかな、というところです。
別にこれ、好き勝手言ってるわけではなくて、リップル裁判に関しては弁護士のアカウントで色々予測を立ててる方がいらっしゃるんですけど、ちゃんと市場を見てる人、判決を見てる人がだいたい3月31日には終わるんじゃないか、というふうに思ってます。
3月31日より前に終わるんじゃないかって感じですね。
リップル社、当事者はあまりこういうの言わないものなんですけど、リップル社が言ってるのは、2023年の上期ですね。
上期というと6月まで入っちゃうんですけど、6月までに終わらせるという話ですね。
完全にそこまでには絶対に決着をつけるよ、という話をしてます。
なので、リップル裁判はほぼ確実に間違いなく2023年度に終わります。
ここから予測が分かれるのが、和解はまだあるよ派と、もう和解は無い派があるんですね。
なんで和解するんだろうというと、SECが及び腰。
SECにとって判決が出ちゃうとちょっとややこしいんじゃないかというところです。
SECというのは、規制をしないといけないわけですね。
SECの立場が無くなっちゃうと、規制をかけられなくなっちゃうわけですよ。
今、アメリカってどういう状況かというと、規制が無かったことによりボロボロになってしまったんですね、仮想通貨のマーケットが。FTX然り。
なので、世論的には「規制をちゃんとかけましょう」という話になっております。
リップル裁判と規制というのは別物ではあるんですけど、リップル裁判で仮に負けるとその後の規制がすごくやりにくくなるところがあるので、どっちの方を優先度高くするかというと、アメリカ全土の仮想通貨の規制をちゃんと作ろう、という方向に行くはずなんですね。
というふうに予測をしている方々は、もうリップル裁判は早めに落としどころを見つけて引くべきなんじゃないか、という論争になっております。
引かない方がいい、むしろ和解は無いんじゃないかって言ってるのは、なんで和解が無いと言い切れるかというと、それはSECが勝つと思ってる方なんですね。
SECが負けると思ってる方は和解の話を出して、SECが勝つと思ってる方は「全然これは行くよ」という形になってます。
リップルが勝つぞというような論調だったんですけど、SECが有利だと発言し出してきたのが、全然別のプロジェクトで、年末頃にSECが裁判で勝ってるんですね。
勝った事例を元に、SECが勝つんじゃないかと言ってる人がちらほら出てるという世論になっております。
伊藤は、ここまで来たら普通にリップルが勝てるような気はしてますけど、確定はしてないんですが、少なくとも上期中に終わるというのはポジティブです。
上期に終わるって結構いいですよね。
仮に負けたとなった時に、罰金を払う感じなんですね。
違約金を払う感じになるんですけど、リップルが仮に負けたとしても、勢いは全然止まらないだろうなと思います。
今、世界展開をずっとしてるんですね、いろんなプロジェクトで。
アメリカ離れを起こしてるというのはすごく投資に影響しますので、是非認識をしておいていただきたいんですけど、リップルも今思いっきりアメリカ離れをしてますので、捨てる気もあるんじゃないかなと思います。
アメリカのマーケットはもういいや、という感じになるような気もしております。
めちゃくちゃ情報が多いんですけど、見てると、どうとでも捉えられる話題が多いんですよ。SNSは特に。
もうこれは決着がつくまで、あまり見てもしょうがないかなとは思います。
情報をまとめようと思って調べたんですけど、みんな好き勝手言いすぎですね。
チェーン固定されずに保管できる国内取引所やウォレットはある?
年明けてBinanceから国内取引所やウォレットに資産を移しています。でもやっぱりイーサリアムなどのチェーン(ネットワーク)がいくつもあるトークンはチェーンの切り替えが簡単な海外取引所が便利です。チェーンを固定されずにトークンを保管できる国内取引所やウォレットはありますか?
国内取引所は無いですね。ほぼイーサリアムでやってると思います。
ウォレットも無理ですね。
中央集権だからチェーンが複数採用できるので、まずウォレットだったら選択肢がなくなります、国内取引所はカバーしてませんからありません。
将来的にサポートしないのか、というところで言うと、イーサリアムのレイヤー2ぐらいだったらサポートはすると思います。
ただ他のブロックチェーン全部を特殊なものでサポートするかというと、それはさすがに日本の取引所はやらないんじゃないかなと思います。
アービトラムオデッセイについて
アービトラムオデッセイはなくなったのでしょうか?
Discordをずっと追っかけていて、アービトラムオデッセイをずっと見てるんですけど、今のところカミングスーンのままですね。
アービトラム側、この企画をやる側からすると、アービトラムオデッセイの中身を変える可能性は非常にあります。
元々発表されてましたよね。
第8週までこのプロジェクトでやりますということだったんですけど、止めてる理由は非常にわかりやすくて、ユーザーを巻き込んじゃダメだろ、というところで自制してるんだと思うんですよね。
結局、アービトラムオデッセイをやった影響で、崩壊しちゃうプラットフォームを誘導してしまう可能性はあるわけですよ。
冬の時代というか、規制の段階ですね。規制がこれからかかるよ、という段階なので、みんな様子見をしております。
規制が今かかりましたという結果になった時に「じゃあサービスやめます」というところは、もうアービトラムオデッセイに組み入れる必要はないので、今の感覚で言うと夏ぐらいに仕切り直しというのが一番現実味を帯びているという感じだと思います。
その時にアービトラムオデッセイの中身が変わる可能性があります。
ここのプラットフォーム使ってねって、元々発表がありましたけど、「やっぱりこっち」みたいな形になると思いますので、また仕切り直しで、もしかするとアービトラムオデッセイの名前を変えるかもしれないですね。
なので、首を長くして待っておきましょう。
リップル裁判で証券についての結論は出る?
XRPとSECの裁判でXRPが証券かどうかの結論も出るのでしょうか?
はい、出ると思います。
これは結論が出た時に、証券というわけがないという感じなんですね。
結局、そういったところも含めて和解になっちゃうんじゃないかって感じですね。
要は辻褄が合わなくなっちゃうんですよ、SECが今までやったこと全部。
僕らというか、この当事者というか、ただのホルダーからすると「勝って価格が上がれ」ぐらいな感じなんですけど、ここで決まったものが全部未来のビジネスに影響しますので、「何も決めたくない」が本音だと思うんですね。
今決めちゃうとまたやり直したりとか、「違ったね、あの時の判断」ってなっちゃうじゃないですか。
日本って、仮想通貨の法律が世界の中でも先進国で、しっかりと規制されているすごい国だってよく言われるんですけど、でも日本ってやり直したわけですよね。
仮想通貨の法律を一回バーンと厳しくやりましたけど、「やっぱり間違ってました」というところで、「じゃあこのルールは撤廃しましょう」と、緩和をしてるわけです。
緩和することって結構珍しくて、すごくエネルギーがいる話だと思うんですが、今アメリカが何か決めたものを数年以内に緩和するというのはなかなか難しいと思うので、すごい慎重になってますね。
リップルサイド、SECサイド両方の気持ちからすると、明示したくない。
ブロックチェーンの資産が証券なのかどうかというのは、もう少し市場が定まってから決めたいというのが本音だと思います。
本来であれば出すべきなんですけど、出さないという選択肢もゼロじゃないかなと思います。
伊藤さんのイーサアップデートのツイートについて
今日の伊藤さんのTweetでイーサはレイヤー2のアプデを重要指標としている、各ブロックチェーンは再起が難しくなるなどの書き込みがありましたが、詳しく解説していただくと助かります。
詳細はコインオタクの記事を見ていただけると一応書いてはあるんですけど、イーサリアムの創業者のヴィタリック氏がレイヤー2のアップデートのスケジュールを発表したんですね。
またそれが定期的に変わるわけですよ、内容が。
内容が変わるのはもう皆さん受け入れてるので、別にそんなにネガティブではないんですけど、ただ変わったことに対して、「そんなこともあるよね」みたいな感じになっちゃうんですけど、このイーサリアムのアップデートが順調に進んでるのか、言ったものになるのか、それとも途中で変わったのかというのが、マーケットの価格に大きく影響しますよ、というのを注意喚起したくて、今回の話をしております。
イーサリアムがなんでアップデートするかというと課題があるからなんですけど、この課題が刻一刻と解決に向かってるわけですね。
イーサリアムを使わない理由って、皆さんあったと思うんですよ。
ブロックチェーンで手数料が高いとか、混雑してて使えないとか、こんな機能が無い、あんな機能が無いって、ずっと色々あったと思うんですけど、これ全部イーサリアムが解決しちゃうと、「イーサリアムでいいじゃん」という話になるわけですね。
で、イーサリアム以外のレイヤー1ブロックチェーンがほぼ無価値化するというのも記事に書いてあるわけです。
それをそのまま伊藤が投稿しているという形になりますので、イーサリアムがレイヤー2のアップデートが成功するか失敗するかというのも未来のことなのでわかりませんが、イーサリアムが大成功したら、皆さんが今市場でトップ20位とか10位以内に入ってる、たまに使うブロックチェーンがあると思うんですけど、それは価値が無くなるという形になります。
そういう読み方もありますよ、というところは認識しておいてください。
ちなみに、ソラナが結構価格が上がったというか、元に戻ったというか、ちょっと跳ねたと思いますけど、あれもただのミームなんですよね。
要はネタで、ああやって価格が動いちゃうという状況がありますから、そういうレベルのものがトップ10に入ってるのもいかがなものかというのはあります。
今までこの市場を牽引してきたレイヤー1たちは、もう数年足らずで用済みになってしまうんじゃないかな、というのは考えています。
CASC認定会員について
●質問1 CASC認定会員というのは、暗号資産取引所をもつ企業のことでしょうか?
●質問2 それと、CASC認定会員になるには、何か条件はありますでしょうか?
このCASC制度に参加してない取引所という概念がないですね、今は。
なので、イコールで見ちゃっていいです。
イコールで見ていいというのは、「CASC認定会員=国内取引所」ですね。
国内取引所でこの会員になっていないところも無いですね。
協会と金融庁が、両方の立場から監視をしているという形ですね。
CASC認定会員になるには何か条件がありますかってことなんですけど、これたぶん法人の方だと思うんですが、仮想通貨の取引所の交換業者のライセンスを取っていないと協会に所属できませんので、普通に金融庁でまず認可をおろしてもらうという形になると思います。
金融庁の認可の部分は、条件がびっしりと決まっております。
これを必ずやるように、というものが全部決まっていて、それを守ってさえくれれば、基本的には仮想通貨取引所というのは開けるんですね。
よく言われるのが、金商法の金融一種の取り扱いの免許を持ってるところ、いわゆる証券会社とかに関しては、普通に申請したら通るみたいなことは言われますね。
証券会社を買収して、そのライセンスを取った状況の会社のまま、暗号資産交換業者を取っていただくというのが一番スムーズなんじゃないかなと思います。
ゼロイチの企業で申請を上げると、満たせないことが結構多くなってしまいますので、すごく難しいって言われるところだと思います。
リップルが負けの体裁にして罰金を少なくする決着はあり得る?
XRPは負けたという体裁にして、罰金額の支払いがとても少ないみたいな決着(着地点)はありますか?
はい、あります。その場合は勝ったという形になりますね。
1500億円ぐらいの課税というか罰金が請求されている状況だと思うんですけど、仮にこれが10億円になった場合、負けたとはいわないですね。
勝ったという形になりますので、支払いが0ということはないと思うんですけど、半分以下で済んだ場合はいいんじゃないかと思います。
オントロジーの将来性について
オントロジーの将来性はどうでしょうか?分散型ID関連の銘柄だと聞いたので良さそうな気がしますが。
オントロジーは日本の企業と協業の形を取っていたと思うので、直接確認することはできると思いますが、分散型ID関連という話は、ブロックチェーンだったら全部そうなんですよね。
イーサリアムもそうですし、ソラナも行けますので、分散型IDはやるって言ってるかどうかだけの話になってきますね。
分散型IDで1番大事なのは普及率なんですよ。
マイナンバーカードとか、日本の方だったらわかると思うんですけど、普及率が6割、7割ぐらいで100%になってないというのがあるんですが、なかなか難しいんですよね。普及させるという行為が。
普及させないと分散型IDの意味がないので、amazon IDとかfacebook IDとかgoogle IDというのは結構使うと思うんですけど、マイナーなプラットフォームのIDって皆さん使わないじゃないですか。
オントロジーさんがもし分散型IDでちゃんと価値を出すのであれば、オントロジーユーザー、専用ウォレットというものを増やさないといけないです。
今、一番市場に利用者が多いメタマスクでもまだ2000万人なんですね。2000万人から3000万人です。
仮想通貨全体のユーザー数は億超えてますから、まだ1つのブロックチェーンのウォレットって10%とかそれぐらいの人しか使ってないんですね。
可能性がないとは言わないんですけど、めちゃくちゃ難しいというところはありますね。
分散型IDで今トップを走ってるのはイーサリアムでメタマスクという形なんですけど、まだ確定してるわけじゃないですね。
1番が確定してるわけではないんですが、イーサリアムがイーサリアム2.0を完成させた暁には、もう2番手とすごい差が開いてるという状況になるんじゃないかと。
イーサリアムが一強になるんじゃないか、と言われております。
生き残りそうなレイヤー1のチェーンは?
伊藤さんの予想で生き残りそうなレイヤー1のチェーンはどれですか?(BTCとETHは除いて)
これは難しいんですよ。
例えばWEB2の時代で言うと、検索エンジンの3番目はどこですかって言ってるのと一緒ですね。
検索エンジンも、yahooは独自でやってましたけど、結果中身は今googleですよね。
結局、googleが検索で1位取っちゃいましたという状況だと思うんですが、まだBingだとかバイドゥとかいるわけで、3番手、4番手は一応市場にはいるんですけど、あまり見ない。
見る必要がないというか、だいぶマニアックなんですよね、それを使ってるって。
基本的には、googleみたいに市場で圧倒的に1番のものが価値が高くなるってところで、ネットワーク効果というのを今言ってたりしますけど、3番手はもういらないという感じですね。
2番手はギリギリ1番手に対するアンチの方々が使うというところなので、1番2番を当てるゲームだというふうに思っていただけるといいと思うんですね。
強いて答えるとすれば、ソラナだと思います。
思想がイーサリアムと全く違うからです。
1番手と真逆ぐらいの戦法を取らないと生き残れないんですね。
似てるとか、ここの部分はちょっとイーサリアムよりいい、というレベルだったら食われてしまいますので、真逆でイーサリアムが「絶対そこ触らないよね」というところを提供してるブロックチェーンである必要が出てくると思います。
そうすると、個人的にはソラナは全然違うなって思います。
リセッションでビットコインも一緒に下落する?
マクロ経済はリセッション入りの状況ですが、今後BTCも一緒に下落になりそうでしょうか?
はい、経済とリンクすると言われております。
ビットコインは今年の夏までは下げると予測されてるわけですね。
逆に言うと、これは経済も今年の夏まではちょっと怖いよ、というところですね。
記録的な下落が出るんじゃないかと言われております。
その後に、経済もビットコインもそうなんですけど、V字回復するって言われてるんですね。
年始の予測と年末の予測ってありますよね。
1月1日、1万6000ドルぐらいでスタートしたんですけど、1万6000ドルを下回って2023年を終わる、12月31日が1月1日の価格を下回るって予測してるところはほとんどないと思いますよ。
「今年底行くよね」と言いながらも、予測してる人は「でも年末上がるよね」というのがセットなんです。
下落がわかってたらどういう選択になるかというと、やっぱり積み立てだとか、もうちょっと下がるの待とうかな、みたいな形になると思うですが、どこまで待つのかと言ったら、景気のリセッションが終わるところまで待っていただいて。
結局、メディアは手のひら返しをするというか、真実をそのまま報道しますので、「景気悪いぞ」って言っているのと同じ熱量で「景気良くなったぞ」という報道が出てくると思うんですね。
「もう大丈夫だ、もうすごい絶好調」みたいな形になると思いますので、それが夏以降の相場を形成するんじゃないかなと思います。
パンケーキスワップの今後について
パンケーキスワップ(CAKE)の今後について教えて下さい。
バイナンスチェーンが下火になっておりまして、パンケーキスワップ大丈夫なんだろうかというと結構言われてるんですけど、これもバイナンス離れとパンケーキスワップ離れは似てくると思います。
これはやむを得ないんですよね。
なぜなら、BSCチェーンだからなんですけど、スワップとかDEXが今まで1個のチェーンで作ってましたけど、やっぱりここに対してリスクを感じているところがありますので、おそらくパンケーキスワップ然り、ソラナのDEXだとか、そういったところがイーサリアムに対応するとか、イーサリアムのレイヤー2を採用するとか、そういった話も出てきてるんですよ。
結局、レイヤー1のチェーンでできたからこのスワップは終わりだというよりも、だんだんどのスワップ、どのDEXもイーサリアムに集まってくると思います。
イーサリアムに集まってきていたらまだ生き残ると思うんですけど、頑なに残ったり、パンケーキスワップとかだとたぶんBSCの出資も入ってると思うのでなかなか抜けられないと思うんですけど、レイヤー1が終わるということは、そのレイヤー1で作っているDAppsが全部落ちてしまいますので、そこはリスクがあるものだと認識をしておいてください。
お年玉を仮想通貨であげる時代は来る?
今後、お年玉を仮想通貨であげる時代はきそうでしょうか?(笑)
全然それはアリなんじゃないですかね。
お年玉をPaypayで払ってる人ってあまりいないと思うんですけど、受け手がお子さんだと思うんですよね。小学生とか中学生とか。
アカウントを持てないと思うんですよね。
このアカウントはクレジットカード持てるレベルの信用がないとちょっときついと思いますので、ウォレットだったら作ってもいいんですけど、スマートフォンとか持ってないといけないので、ちょっとミスマッチかもしれないですね。
それかDIDだけ付与される可能性があるんで、そのDIDにお年玉をロックさせた状態で、20歳を超えた時に解除されるみたいな状況で付与させることはできるかもしれません。
今のNISAみたいなものですね。
ジュニアNISAとかだと、子供のアカウントでも親ができるんですよね。
大人になってから引き継ぐみたいな感じなんですけど、そういうことには使えるかもしれないです。
ミームコインはなぜ時価総額が高い?
ランキングを見てて思うのだが、ドージとかシバイヌってただのネタコインですよね?あれってなんの機能もないのになぜあそこまで時価総額が高いんですか?
いわゆるミームコインというものなんですけど、ネタコインなんですが、無価値ではないんですよ。
例えば2ちゃんねるとか、ひろゆきさんが元管理人でやっていて人気があるものですけど、「あんなロクでもない情報をやり取りしてる、ただ悪口を言い合ってるだけの掲示板に何の価値があるんですか」という風になると思うんですが、人がいるんですよね。
人がいることというのは価値なんですよね。コミュニティは。
そこは広告収入ですけど、シバイヌとかドージもユーザーが多いです。
なんでユーザーが多いかというと、結局仮想通貨側が定まってないからですね。
アメリカが法律を全然決めてないからこんなトラブルがあるんだという世論になってますけど、法律がない状態だと、適当にやったプロジェクトと真剣にやってるプロジェクトが並ぶんですよ。
同じ立ち位置になるんですよ。
結局、ドージとかシバイヌがいるってことは、市場はまだメチャクチャであるという感じですね。
ルールがないからこんなのがいる、という状況です。
ルールを守っていない方が好き勝手できる分、人の人気が集まりやすい。
例えば、これも2ちゃんねるとかもそうですけど、ルールがないから盛り上がったわけですよ。
発言した内容を全部削除してるような掲示板って、正しい運用してるんですけど、なんか嫌なんですよね、使ってる人は。
という感じで、適当にやってる、規制されてない、好き勝手をやってオッケーみたいなミームコインというのが市場に生き残っちゃってるというのが今だと思います。
アメリカはこれから規制しますし、世界的にも規制するべきだっていう流れになってますから、規制規制ってされたらどうなるかというと、ネタ系のコインは何もできなくなります。
やっちゃダメなことをやってるので。なので、ミームコインはなくなります。
ポルカドットは生き残れる?
ポルカドットは10年後、生き残れそうですか?
いるとは思いますけど、中心にはいないと思います。
ポルカドットは別に悪いわけではないんですけど、何もやってない感がありますよね。
アスターと似てます。
アスターとポルカドットはすごく似ていて、技術とかやってる人の評価が高い分、みんな期待するんですけど、何もものがないとなんとも評価しにくくて、結果的に、後からなんかすごいの作りましたって言ったら、それを見てから評価しないと、ちょっとわからないですね。
伊藤さんは売りは得意?
買いは家まで売りは命までという格言がありますか、伊藤さんは売りは得意ですか?
怖い格言ですね!伊藤さんは売りはしてません。トレードをしないです。
基本的には、下げる相場で勝つというのは、メンタルがちゃんとしてないとできないんですよね。
買ったり売ったり、買ったり売ったりするじゃないですか。すごく機械的なんですよね。
伊藤は、この仮想通貨の市場がインターネットの発明以来の産業革命だというふうに言われてますので、基本ロングというか、めちゃくちゃ価値が高いことだなと思っているので、トレードをするようなものじゃないですね。
下がったから売ろうとかではなくて、下がったんだったらちゃんとこの市場が生き残るのかとか、どの技術が生き残るのかとか、なんで失敗したんだろうとかというのを検証してるのが好きなので、基本的には現物ロングだけやってるって感じですね。
もちろん、法律ができるとか、これはもう撤退だとかって判断したら、それは銘柄としては手放したりとか、損切りをしたり全然するんですけど、とはいえ、やっぱりまだまだ期待をしている技術ではあるので、チャンスを伺ってロングで入るということをやっております。
ソラナについて
SolanaはSBFの件で脱落したと思っていたのですが、目から鱗でした。お答えありがとうございました。
2022年のマーケットが1回全部ガサっと総崩れしましたので、崩れたところは触らないというのはセオリーなんですけど、まだまだ原因と結果というところはちゃんと追っかけていただいて、まだショックを引きずっている段階ではあるんですけど、ソラナ自体は未だ動いていますし。
全部が、サムが仕掛けた虚偽ではないわけですよ。
巻き込まれちゃったというのはありますけど。
ただ、そこからいかに回復していくのかというところで、戦いを強いられてるプロジェクトは多いかなと思います。
こういった時に応援をして底値で買って、一番の利幅を取るというやり方もあるんですけど、それはすごくリスクを取る方にはいいんですけど、仮想通貨の投資って日本の方は固くやろうとする方がいらっしゃいますので、非常にリスクが高い相場ではあるんですけど、その中でも、やっぱり日本人に向くのはメジャー銘柄だと思います。
今、メジャー銘柄をさわっても十分な利幅は取れると思いますので、まだ何もやってないとか、混乱してきて何をやればいいんだかわからない方は、一旦落ち着いてビットとイーサをある程度持っていただけるといいかなと思います。
まずは原点に帰りましょうってところですね。
マーケットが回復してきたらいい銘柄をピックアップすればいいだけなので、無理に逆張りをしないというのが、今年の大事なテーマになるかなと思います。
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ドルインデックスが下がるとビットコインが上昇するというアノマリーを詳しく解説していただけないでしょうか。いまいち理解していないので、よろしくお願いします。