ビットコインのマイニングにおけるハッシュレートが今月22日に過去最高を記録しました。
記録を更新したのは10月23日以来初めてで、約111,800,000テラハッシュ(TH/s)もの数値が算出されました。
ハッシュレートの数値は正確に測ることはできないとされていて、過去のブロック生成の感覚に基づいた計算値となっています。
一般的にハッシュレートは、価格が下落すると低下すると言われていますが、今年に入ってからハッシュレートが上昇傾向で、ビットコインの価格とハッシュレートには親密な関係にあるため、ハッシュレートが上昇するということはそれだけ多くのマイニングを行うマイナーが存在することを意味しています。
しかし、ハッシュレートが高いことは必ずしも良いというものではありません。
ハッシュレートが高いということは、それだけマイニング市場にマイナーが多いということを意味するので、マイニング事業者は競合他者を勝ち抜かなければなりません。
実はこのニュースはいろいろなところで話題になっておりましたが、少しミスリード(誤解を招く表現)がありますので解説します。
2019年はハッシュレートがずっと右肩上がりであったわけではありません。
2019年10月頃が最もハッシュレート値がピークであり、今回のタイミングでは少しだけその値を更新しただけです。
2019年だけを見るとビットコインの価格とハッシュ―レートの相関関係はほぼなく、ハッシュレートが高止まりしていた10月はビットコイン価格が大きく下落をしたタイミングでもありました。
これは、マイニングマシンの機能向上による影響が考えられます。
2019年6月頃から新しいモデルのマイニングマシンのシェア率がどんどん上がり、10月にピークを迎えます。その後、ハッシュレートが横ばいの理由は、旧モデルのマイニングマシンの撤退が相次いだためです。
難易度が急に上がったため、旧モデルのマイニングマシンを取り扱うところは軒並み撤退を余儀なくされました。
そのため、2019年10月~12月の期間でマイニング企業は新規参入と撤退を繰り返し、ハッシュレートは大きく乱高下することになります。
わずか3日間で40,000,000TH/s(2019年1月の平均ハッシュレートに匹敵)ものハッシュレートが消えるときもありました。
マイニング産業が投機的な市場になり、魅力を感じた投資家が非常に多く参入しております。
しかし、正しい情報をキャッチアップしなければ、暗号資産投資と変わらないリスクがありますので十分注意が必要です。
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